実数 $x, y$ が不等式 $x^2 + xy + y^2 \le 3$ を満たすとき、$X = x + y, Y = xy$ について、点 $(X, Y)$ の存在する範囲を $XY$ 平面上に図示せよ。

代数学不等式実数二次方程式領域
2025/4/19

1. 問題の内容

実数 x,yx, y が不等式 x2+xy+y23x^2 + xy + y^2 \le 3 を満たすとき、X=x+y,Y=xyX = x + y, Y = xy について、点 (X,Y)(X, Y) の存在する範囲を XYXY 平面上に図示せよ。

2. 解き方の手順

まず、x2+xy+y23x^2 + xy + y^2 \le 3X,YX, Y で表すことを考える。
X=x+yX = x + y より、X2=(x+y)2=x2+2xy+y2X^2 = (x + y)^2 = x^2 + 2xy + y^2
Y=xyY = xy であるから、x2+y2=X22Yx^2 + y^2 = X^2 - 2Y となる。
これらを不等式に代入すると、x2+xy+y2=x2+y2+xy=X22Y+Y=X2Yx^2 + xy + y^2 = x^2 + y^2 + xy = X^2 - 2Y + Y = X^2 - Y となるので、X2Y3X^2 - Y \le 3 が得られる。
よって、YX23Y \ge X^2 - 3 を得る。
次に、x,yx, y が実数であるための X,YX, Y の条件を求める。
x,yx, y を解とする tt の二次方程式を考えると、t2Xt+Y=0t^2 - Xt + Y = 0 となる。
x,yx, y が実数解を持つためには、この二次方程式の判別式 DDD0D \ge 0 である必要がある。
D=X24Y0D = X^2 - 4Y \ge 0 より、Y14X2Y \le \frac{1}{4}X^2 を得る。
以上より、求める領域は、YX23Y \ge X^2 - 3 かつ Y14X2Y \le \frac{1}{4}X^2 を満たす領域である。
Y=X23Y = X^2 - 3Y=14X2Y = \frac{1}{4}X^2 の交点を求めると、
X23=14X2X^2 - 3 = \frac{1}{4}X^2
34X2=3\frac{3}{4}X^2 = 3
X2=4X^2 = 4
X=±2X = \pm 2
X=2X = 2 のとき Y=1Y = 1
X=2X = -2 のとき Y=1Y = 1
したがって、交点は (2,1),(2,1)(2, 1), (-2, 1) である。

3. 最終的な答え

求める領域は、YX23Y \ge X^2 - 3 かつ Y14X2Y \le \frac{1}{4}X^2 を満たす領域である。
境界線を含み、放物線 Y=14X2Y = \frac{1}{4}X^2 の下側、放物線 Y=X23Y = X^2 - 3 の上側の領域を図示する。交点は (2,1),(2,1)(2, 1), (-2, 1) である。

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