$\triangle ABC$において、辺$AB$を$1:2$に内分する点を$D$、辺$BC$を$3:1$に内分する点を$E$とし、線分$CD$の中点を$F$とする。このとき、$3$点$A, F, E$は一直線上にあることを証明する。

幾何学ベクトル三角形内分一直線上にあることの証明
2025/4/20

1. 問題の内容

ABC\triangle ABCにおいて、辺ABAB1:21:2に内分する点をDD、辺BCBC3:13:1に内分する点をEEとし、線分CDCDの中点をFFとする。このとき、33A,F,EA, F, Eは一直線上にあることを証明する。

2. 解き方の手順

a=OA\vec{a} = \overrightarrow{OA}, b=OB\vec{b} = \overrightarrow{OB}, c=OC\vec{c} = \overrightarrow{OC} とおく。ただし、OOは平面上の任意の点である。
DDは辺ABAB1:21:2に内分するので、
OD=2OA+1OB1+2=2a+b3\overrightarrow{OD} = \frac{2\overrightarrow{OA} + 1\overrightarrow{OB}}{1+2} = \frac{2\vec{a} + \vec{b}}{3}
EEは辺BCBC3:13:1に内分するので、
OE=1OB+3OC3+1=b+3c4\overrightarrow{OE} = \frac{1\overrightarrow{OB} + 3\overrightarrow{OC}}{3+1} = \frac{\vec{b} + 3\vec{c}}{4}
FFは線分CDCDの中点なので、
OF=OC+OD2=c+2a+b32=3c+2a+b6=2a+b+3c6\overrightarrow{OF} = \frac{\overrightarrow{OC} + \overrightarrow{OD}}{2} = \frac{\vec{c} + \frac{2\vec{a} + \vec{b}}{3}}{2} = \frac{3\vec{c} + 2\vec{a} + \vec{b}}{6} = \frac{2\vec{a} + \vec{b} + 3\vec{c}}{6}
A,F,EA, F, Eが一直線上にあることを示すためには、実数kkを用いて、AE=kAF\overrightarrow{AE} = k\overrightarrow{AF}と表せることを示す必要がある。
まず、AF\overrightarrow{AF}を求める。
AF=OFOA=2a+b+3c6a=2a+b+3c6a6=4a+b+3c6\overrightarrow{AF} = \overrightarrow{OF} - \overrightarrow{OA} = \frac{2\vec{a} + \vec{b} + 3\vec{c}}{6} - \vec{a} = \frac{2\vec{a} + \vec{b} + 3\vec{c} - 6\vec{a}}{6} = \frac{-4\vec{a} + \vec{b} + 3\vec{c}}{6}
次に、AE\overrightarrow{AE}を求める。
AE=OEOA=b+3c4a=b+3c4a4=4a+b+3c4\overrightarrow{AE} = \overrightarrow{OE} - \overrightarrow{OA} = \frac{\vec{b} + 3\vec{c}}{4} - \vec{a} = \frac{\vec{b} + 3\vec{c} - 4\vec{a}}{4} = \frac{-4\vec{a} + \vec{b} + 3\vec{c}}{4}
したがって、
AE=32AF\overrightarrow{AE} = \frac{3}{2} \overrightarrow{AF}
よって、33A,F,EA, F, Eは一直線上にある。

3. 最終的な答え

33A,F,EA, F, Eは一直線上にある。

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