点A(1, 2, 3), B(2, 1, 0) が与えられているとき、原点Oと点A, Bを通る平面を$\alpha$とする。 (1) 点P($x$, -1, 1) が平面$\alpha$上にあるとき、$x$の値を求めよ。 (2) 点H(-1, $y$, $z$) が$\overrightarrow{OH} \perp \alpha$を満たすとき、$y$, $z$の値を求めよ。

幾何学ベクトル平面空間ベクトル内積外積
2025/4/20

1. 問題の内容

点A(1, 2, 3), B(2, 1, 0) が与えられているとき、原点Oと点A, Bを通る平面をα\alphaとする。
(1) 点P(xx, -1, 1) が平面α\alpha上にあるとき、xxの値を求めよ。
(2) 点H(-1, yy, zz) がOHα\overrightarrow{OH} \perp \alphaを満たすとき、yy, zzの値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 平面α\alpha上の任意の点は、実数s,ts, tを用いてOP=sOA+tOB\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB}と表せる。
ここで、OP=(x,1,1)\overrightarrow{OP} = (x, -1, 1), OA=(1,2,3)\overrightarrow{OA} = (1, 2, 3), OB=(2,1,0)\overrightarrow{OB} = (2, 1, 0)であるから、
(x,1,1)=s(1,2,3)+t(2,1,0)=(s+2t,2s+t,3s)(x, -1, 1) = s(1, 2, 3) + t(2, 1, 0) = (s + 2t, 2s + t, 3s)
したがって、次の連立方程式が得られる。
x=s+2tx = s + 2t
1=2s+t-1 = 2s + t
1=3s1 = 3s
3番目の式より、s=13s = \frac{1}{3}
2番目の式に代入して、1=2(13)+t-1 = 2(\frac{1}{3}) + tより、t=53t = -\frac{5}{3}
これらを1番目の式に代入して、x=13+2(53)=13103=93=3x = \frac{1}{3} + 2(-\frac{5}{3}) = \frac{1}{3} - \frac{10}{3} = -\frac{9}{3} = -3
(2) OHα\overrightarrow{OH} \perp \alphaであるから、OH\overrightarrow{OH}OA\overrightarrow{OA}OB\overrightarrow{OB}の両方に垂直である。
したがって、OH=k(OA×OB)\overrightarrow{OH} = k(\overrightarrow{OA} \times \overrightarrow{OB})と表せる。
OA×OB=(2031,3210,1122)=(3,6,3)=3(1,2,1)\overrightarrow{OA} \times \overrightarrow{OB} = (2 \cdot 0 - 3 \cdot 1, 3 \cdot 2 - 1 \cdot 0, 1 \cdot 1 - 2 \cdot 2) = (-3, 6, -3) = -3(1, -2, 1)
OH=(1,y,z)\overrightarrow{OH} = (-1, y, z)より、
(1,y,z)=k(3,6,3)(-1, y, z) = k(-3, 6, -3)
よって、1=3k-1 = -3k, y=6ky = 6k, z=3kz = -3k
1番目の式より、k=13k = \frac{1}{3}
よって、y=6(13)=2y = 6(\frac{1}{3}) = 2, z=3(13)=1z = -3(\frac{1}{3}) = -1

3. 最終的な答え

(1) x=3x = -3
(2) y=2y = 2, z=1z = -1

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