問題5は、実数 $r$ (ただし $r \ne 1$)と自然数 $n$ に対して、$S_n = 4 + 4r + 4r^2 + \dots + 4r^{n-1}$ と定義するとき、以下の問いに答えるものです。 (1) $S_n$ を $n$ と $r$ を用いた分数式で表してください。 (2) $\lim_{n \to \infty} S_n$ が収束する $r$ の範囲を求めてください。 問題6は、循環小数 $0.345345345\dots$ を整数の分数で表してください。

代数学数列等比数列極限級数循環小数
2025/4/21

1. 問題の内容

問題5は、実数 rr (ただし r1r \ne 1)と自然数 nn に対して、Sn=4+4r+4r2++4rn1S_n = 4 + 4r + 4r^2 + \dots + 4r^{n-1} と定義するとき、以下の問いに答えるものです。
(1) SnS_nnnrr を用いた分数式で表してください。
(2) limnSn\lim_{n \to \infty} S_n が収束する rr の範囲を求めてください。
問題6は、循環小数 0.3453453450.345345345\dots を整数の分数で表してください。

2. 解き方の手順

問題5:
(1) SnS_n は初項4、公比 rr、項数 nn の等比数列の和であるため、等比数列の和の公式を用いると、
Sn=4(1rn)1rS_n = \frac{4(1 - r^n)}{1 - r}
(2) limnSn=limn4(1rn)1r\lim_{n \to \infty} S_n = \lim_{n \to \infty} \frac{4(1 - r^n)}{1 - r}
この極限が収束するためには、limnrn\lim_{n \to \infty} r^n が収束する必要があります。
limnrn\lim_{n \to \infty} r^n が収束するのは、1<r<1-1 < r < 1 のときです。このとき、limnrn=0\lim_{n \to \infty} r^n = 0 となります。したがって、
limnSn=4(10)1r=41r\lim_{n \to \infty} S_n = \frac{4(1 - 0)}{1 - r} = \frac{4}{1 - r}
よって、rr1<r<1-1 < r < 1 の範囲にあるとき、SnS_n は収束します。
問題6:
循環小数 0.3453453450.345345345\dotsxx とおくと、
x=0.345345345x = 0.345345345\dots
1000x=345.3453453451000x = 345.345345345\dots
1000xx=345.3453453450.3453453451000x - x = 345.345345345\dots - 0.345345345\dots
999x=345999x = 345
x=345999=115333x = \frac{345}{999} = \frac{115}{333}

3. 最終的な答え

問題5:
(1) Sn=4(1rn)1rS_n = \frac{4(1 - r^n)}{1 - r}
(2) 1<r<1-1 < r < 1
問題6:
115333\frac{115}{333}

「代数学」の関連問題

2次関数 $y = -\frac{1}{2}x^2 + 4x - 3$ のグラフをGとする。 (1) グラフGの軸の方程式と頂点の座標を求め、グラフGの概形を選択する。 (2) グラフGを平行移動して...

二次関数グラフ放物線平行移動平方完成
2025/4/21

与えられた4つの複素数について、それぞれの絶対値を計算します。

複素数絶対値複素数の計算
2025/4/21

2つの2次関数 $y=-x^2+1$ と $y=(x+1)^2$ のグラフに関する問題です。それぞれのグラフの軸、頂点、グラフの概形を、与えられた選択肢の中から選びます。

二次関数グラフ放物線頂点
2025/4/21

与えられた複素数の割り算 $\frac{2+3i}{5-i}$ を計算し、結果を $a+bi$ の形で表す問題です。

複素数複素数の除算複素数の有理化
2025/4/21

(1) $y$ が $x$ に比例し、$x=4$ のとき $y=-20$ であるときの、$x$ と $y$ の関係を式で表す。 (2) $y$ が $x$ に反比例し、$x=-3$ のとき $y=6$...

比例反比例一次関数
2025/4/21

一次関数 $f(x) = 3x + 1$ について、以下の3つの問題を解きます。 (i) $f(-\frac{7}{3})$ の値を求めます。 (ii) $y = f(x)$ のグラフの $-2 < ...

一次関数グラフ最大値最小値定義域
2025/4/21

式 $A = (x+1)(x-2)(x-4)(x-7)-16$ を因数分解する問題です。

因数分解多項式二次方程式代数
2025/4/21

生徒にノートを配る問題です。生徒の人数を $x$ 人としたとき、1人に4冊ずつ配ると5冊足りず、1人に3冊ずつ配ると10冊余ります。生徒の人数 $x$ とノートの冊数を求める問題です。

方程式文章問題一次方程式
2025/4/21

与えられた式 $B = x^2 - xy - 6y^2 - 4x + 17y - 5$ を因数分解する問題です。

因数分解多項式
2025/4/21

与えられた式 $A = 8x^2 + (2x + y - 3z)(3z - y)$ を因数分解する問題です。

因数分解多項式二次式
2025/4/21