定数 $a$ を含む連立不等式 $ \begin{cases} x - 6a \geq -1 & \cdots ① \\ |x + a - 1| < 5 & \cdots ② \end{cases} $ について、以下の問いに答える。 (1) $x = 1$ が不等式①を満たすような $a$ の値の範囲を求める。 (2) $x = 2$ が不等式①を満たさないような $a$ の値の範囲を求める。 (3) $a = 0$ のとき、連立不等式①, ② の解を求める。 (4) 不等式②の解と、連立不等式①, ② の解とが一致するような $a$ の値の範囲を求める。
2025/4/21
## 数学の問題の解答
1. 問題の内容
定数 を含む連立不等式
\begin{cases}
x - 6a \geq -1 & \cdots ① \\
|x + a - 1| < 5 & \cdots ②
\end{cases}
について、以下の問いに答える。
(1) が不等式①を満たすような の値の範囲を求める。
(2) が不等式①を満たさないような の値の範囲を求める。
(3) のとき、連立不等式①, ② の解を求める。
(4) 不等式②の解と、連立不等式①, ② の解とが一致するような の値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
(1) を不等式①に代入する。
1 - 6a \geq -1
この不等式を について解く。
-6a \geq -2 \\
a \leq \frac{1}{3}
(2) を不等式①に代入する。
2 - 6a \geq -1
が不等式①を満たさない条件は、である。
-6a < -3 \\
a > \frac{1}{2}
(3) のとき、不等式①は となる。
不等式②は
|x - 1| < 5 \\
-5 < x - 1 < 5 \\
-4 < x < 6
連立不等式①, ② の解は となる。
(4) 不等式②の解は
|x + a - 1| < 5 \\
-5 < x + a - 1 < 5 \\
-5 - a + 1 < x < 5 - a + 1 \\
-4 - a < x < 6 - a
不等式②の解が、連立不等式①, ②の解と一致するためには、 より
-4 - a = -1 \\
a = -3
このとき、不等式②の解は
-4 - (-3) < x < 6 - (-3) \\
-1 < x < 9
不等式①は
x - 6(-3) \geq -1 \\
x + 18 \geq -1 \\
x \geq -19
連立不等式の解は となり、不等式②の解と一致しない。
連立不等式の解はより、を満たす。
不等式②の解が、連立不等式の解と一致する条件は、 のとき、で連立不等式の解は となり、不等式①の解は であるため、
この範囲は、不等式②の解と一致しない。
そこで、不等式②の解が不等式①を満たす場合を考える。
の場合、
このとき、不等式①は、
連立不等式の解は、
と一致するためには、が成り立つ必要があり、この時となり、となる。しかし、ではないので条件を満たさない。
不等式②の解は常に不等式①を満たす必要があり、となるとき、
この時、連立不等式の解はである必要がある。
連立不等式①、②の解が不等式②の解と一致するための条件は存在しない。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)
(4) 存在しない