ベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ があり、それぞれの絶対値が $|\vec{a}| = 3$、 $|\vec{b}| = 1$、そして $|\vec{a} + 2\vec{b}| = \sqrt{19}$ であるとき、以下の2つの問いに答えます。 (1) 内積 $\vec{a} \cdot \vec{b}$ の値を求める。 (2) 2つのベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ のなす角 $\theta$ を求める。

幾何学ベクトル内積角度空間ベクトル一次独立
2025/4/22
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4. ベクトルの内積と角度

1. 問題の内容

ベクトル a\vec{a}b\vec{b} があり、それぞれの絶対値が a=3|\vec{a}| = 3b=1|\vec{b}| = 1、そして a+2b=19|\vec{a} + 2\vec{b}| = \sqrt{19} であるとき、以下の2つの問いに答えます。
(1) 内積 ab\vec{a} \cdot \vec{b} の値を求める。
(2) 2つのベクトル a\vec{a}b\vec{b} のなす角 θ\theta を求める。

2. 解き方の手順

(1) 内積 ab\vec{a} \cdot \vec{b} の値を求める。
a+2b2=(a+2b)(a+2b)|\vec{a} + 2\vec{b}|^2 = (\vec{a} + 2\vec{b}) \cdot (\vec{a} + 2\vec{b})
a+2b2=a2+4(ab)+4b2|\vec{a} + 2\vec{b}|^2 = |\vec{a}|^2 + 4(\vec{a} \cdot \vec{b}) + 4|\vec{b}|^2
192=32+4(ab)+4(1)2\sqrt{19}^2 = 3^2 + 4(\vec{a} \cdot \vec{b}) + 4(1)^2
19=9+4(ab)+419 = 9 + 4(\vec{a} \cdot \vec{b}) + 4
19=13+4(ab)19 = 13 + 4(\vec{a} \cdot \vec{b})
4(ab)=64(\vec{a} \cdot \vec{b}) = 6
ab=64\vec{a} \cdot \vec{b} = \frac{6}{4}
ab=32\vec{a} \cdot \vec{b} = \frac{3}{2}
(2) 2つのベクトル a\vec{a}b\vec{b} のなす角 θ\theta を求める。
ab=abcosθ\vec{a} \cdot \vec{b} = |\vec{a}||\vec{b}|\cos{\theta}
32=31cosθ\frac{3}{2} = 3 \cdot 1 \cdot \cos{\theta}
cosθ=32÷3\cos{\theta} = \frac{3}{2} \div 3
cosθ=12\cos{\theta} = \frac{1}{2}
θ=π3\theta = \frac{\pi}{3} (または 60°)

3. 最終的な答え

(1) ab=32\vec{a} \cdot \vec{b} = \frac{3}{2}
(2) θ=π3\theta = \frac{\pi}{3} (または 60°)
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5. 3点が一直線上にあることの証明

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABを2:1に内分する点をP、辺ACの中点をQとし、線分BQの中点をRとする。このとき、3点P, R, Cが一直線上にあることを証明します。

2. 解き方の手順

a=AB\vec{a} = \vec{AB}, c=AC\vec{c} = \vec{AC}とします。
点Pは辺ABを2:1に内分するので、
AP=23AB=23a\vec{AP} = \frac{2}{3}\vec{AB} = \frac{2}{3}\vec{a}
点Qは辺ACの中点なので、
AQ=12AC=12c\vec{AQ} = \frac{1}{2}\vec{AC} = \frac{1}{2}\vec{c}
点Rは線分BQの中点なので、
AR=12(AB+AQ)=12(a+12c)=12a+14c\vec{AR} = \frac{1}{2}(\vec{AB} + \vec{AQ}) = \frac{1}{2}(\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{c}) = \frac{1}{2}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{c}
PR=ARAP=(12a+14c)23a=16a+14c\vec{PR} = \vec{AR} - \vec{AP} = (\frac{1}{2}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{c}) - \frac{2}{3}\vec{a} = -\frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{c}
PC=ACAP=c23a=23a+c\vec{PC} = \vec{AC} - \vec{AP} = \vec{c} - \frac{2}{3}\vec{a} = -\frac{2}{3}\vec{a} + \vec{c}
PC=kPR\vec{PC} = k\vec{PR} となる実数kが存在すれば、3点P, R, Cは一直線上にある。
23a+c=k(16a+14c)-\frac{2}{3}\vec{a} + \vec{c} = k(-\frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{c})
23=k6-\frac{2}{3} = -\frac{k}{6} かつ 1=k41 = \frac{k}{4}
k=4k = 4
よって、PC=4PR\vec{PC} = 4\vec{PR}となるので、3点P, R, Cは一直線上にある。

3. 最終的な答え

3点P, R, Cは一直線上にある。 (証明終わり)

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