点A(4,3)、B(4,-4)があり、直線 $l: y=3x$ が与えられている。点Aを通り、直線 $l$ に平行な直線を $m$ とする。 (i) $\triangle OAB$ の面積を求める。 (ii) 直線 $m$ の式を求める。 (iii) 直線 $m$ 上に $y$ 座標が負である点 $C$ を、$\triangle OAB$ と $\triangle OAC$ の面積が等しくなるようにとる。点 $C$ の座標を求める。

幾何学座標平面三角形の面積直線の式平行線点の座標
2025/4/22

1. 問題の内容

点A(4,3)、B(4,-4)があり、直線 l:y=3xl: y=3x が与えられている。点Aを通り、直線 ll に平行な直線を mm とする。
(i) OAB\triangle OAB の面積を求める。
(ii) 直線 mm の式を求める。
(iii) 直線 mm 上に yy 座標が負である点 CC を、OAB\triangle OABOAC\triangle OAC の面積が等しくなるようにとる。点 CC の座標を求める。

2. 解き方の手順

(i) OAB\triangle OAB の面積を求める。
点Aと点Bのx座標が同じなので、ABを底辺とすると、ABはy軸に平行な直線になる。
ABの長さは、3(4)=73 - (-4) = 7
原点OからABまでの距離はAとBのx座標の値である4。
したがって、OAB\triangle OAB の面積は、
12×7×4=14\frac{1}{2} \times 7 \times 4 = 14
(ii) 直線 mm の式を求める。
直線 mm は直線 l:y=3xl: y=3x に平行なので、傾きは3である。
直線 mm は点A(4,3)を通るので、y=3x+by = 3x + b に (4,3) を代入して、3=3×4+b3 = 3 \times 4 + b
3=12+b3 = 12 + b より b=9b = -9
したがって、直線 mm の式は、y=3x9y = 3x - 9
(iii) 点 CC の座標を求める。
OAB\triangle OABOAC\triangle OAC の面積が等しいので、OAB=OAC=14\triangle OAB = \triangle OAC = 14
ABABの長さは7である。
ABABを底辺として高さをhとすると、12×AB×h=12×7×4=14\frac{1}{2} \times AB \times h = \frac{1}{2} \times 7 \times 4 = 14
点Oから直線ABまでの距離は4なので高さは4となる。
OAC\triangle OACについても、底辺をOAとすると高さをdとすると、面積は12×OA×d=14\frac{1}{2} \times OA \times d = 14となる。
OAB\triangle OABOAC\triangle OACの面積が等しくなるためには、直線mと直線ABの距離が等しくなれば良い。直線mと直線ABの距離は44で、点Cのy座標が負であるという条件を満たすので、
y=3x9y = 3x - 9より、点Cの座標を(x,y)とおくと、12×OC×h=14\frac{1}{2} \times OC \times h = 14
OAB\triangle OABOAC\triangle OACの面積が等しいという条件を満たす点Cは、直線m上にあり、直線mと直線ABの距離が等しいという条件を満たす点になる。
OAB\triangle OABOAC\triangle OACの面積が等しいとき、12OA×OB=12OA×OC\frac{1}{2}|OA \times OB| = \frac{1}{2}|OA \times OC|
OA×OB=OA×OC|OA \times OB| = |OA \times OC|
OA=42+32=5OA = \sqrt{4^2+3^2} = 5
OAC=14\triangle OAC = 14なので、原点からの高さをhとおくと12×OA×h=12×5×h=14\frac{1}{2} \times OA \times h = \frac{1}{2} \times 5 \times h = 14, よってh=285h=\frac{28}{5}.
OAB\triangle OABOAC\triangle OACの面積が等しいということは、点Oから直線ABまでの距離と、点Oから直線mまでの距離が等しいということである。
直線ABの方程式は、x=4x = 4
直線 m:y=3x9m: y = 3x - 9 上の点 C(x,y)C(x,y) から直線 AB:x=4AB: x = 4 までの距離は x4|x - 4| である。
また、OAB\triangle OABOAC\triangle OACの面積が等しいとき、OA×OB=OA×OCOA \times OB = OA \times OC より、OB=OCOB=OCとなるので、OB=42+(4)2=42OB = \sqrt{4^2 + (-4)^2} = 4\sqrt{2}
OAB\triangle OABOAC\triangle OACの面積が等しくなるには、直線 mmyy 軸と交わる点 CC を考える。
このとき、点Cは、(0,-9)となる。このときのOAC\triangle OACの面積は12×4×9=18\frac{1}{2} \times 4 \times 9 = 18. これは14ではないので間違い。
OAB\triangle OABOAC\triangle OAC の面積が等しくなるのは、ABを底辺とするとき点Oからの高さと点Cからの高さが同じになる場合。
よって、点Cのx座標は4。y=3x9y = 3x - 9x=4x=4 を代入すると、y=3×49=3y = 3 \times 4 - 9 = 3。このときAとCは同じ点になる。
点Aから直線OABまでの距離が4なので、点Cから直線OABまでの距離も4になるとき面積が等しくなる。
平行線の距離は等しいことを利用すると、y=-4のときC(x,-4)を代入すると、-4 = 3x - 9, 5=3x, x=5/3
したがって、C(53,4)C(\frac{5}{3}, -4)

3. 最終的な答え

(i) OAB\triangle OAB の面積: 14
(ii) 直線 mm の式: y=3x9y = 3x - 9
(iii) 点 CC の座標: (53,4)(\frac{5}{3}, -4)

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