四面体OABCにおいて、辺OAを1:2に内分する点をD、辺OBの中点をE、辺OCを2:1に内分する点をFとする。三角形DEFの重心をGとし、直線OGと平面ABCの交点をPとする。ベクトルOA=$\vec{a}$、ベクトルOB=$\vec{b}$、ベクトルOC=$\vec{c}$とするとき、ベクトルOPを$\vec{a}$、$\vec{b}$、$\vec{c}$を用いて表せ。

幾何学ベクトル空間ベクトル四面体重心平面の方程式
2025/6/18

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、辺OAを1:2に内分する点をD、辺OBの中点をE、辺OCを2:1に内分する点をFとする。三角形DEFの重心をGとし、直線OGと平面ABCの交点をPとする。ベクトルOA=a\vec{a}、ベクトルOB=b\vec{b}、ベクトルOC=c\vec{c}とするとき、ベクトルOPをa\vec{a}b\vec{b}c\vec{c}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、点D, E, Fの位置ベクトルを求めます。
点Dは辺OAを1:2に内分するので、
OD=13a\vec{OD} = \frac{1}{3}\vec{a}
点Eは辺OBの中点なので、
OE=12b\vec{OE} = \frac{1}{2}\vec{b}
点Fは辺OCを2:1に内分するので、
OF=23c\vec{OF} = \frac{2}{3}\vec{c}
次に、三角形DEFの重心Gの位置ベクトルを求めます。
OG=OD+OE+OF3=13a+12b+23c3=19a+16b+29c\vec{OG} = \frac{\vec{OD} + \vec{OE} + \vec{OF}}{3} = \frac{\frac{1}{3}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b} + \frac{2}{3}\vec{c}}{3} = \frac{1}{9}\vec{a} + \frac{1}{6}\vec{b} + \frac{2}{9}\vec{c}
点Pは直線OG上にあるので、実数kkを用いて
OP=kOG=k9a+k6b+2k9c\vec{OP} = k\vec{OG} = \frac{k}{9}\vec{a} + \frac{k}{6}\vec{b} + \frac{2k}{9}\vec{c}
と表すことができます。
また、点Pは平面ABC上にあるので、AP=sAB+tAC\vec{AP} = s\vec{AB} + t\vec{AC}と表すことができます(ssttは実数)。
OP=OA+AP=a+s(ba)+t(ca)=(1st)a+sb+tc\vec{OP} = \vec{OA} + \vec{AP} = \vec{a} + s(\vec{b} - \vec{a}) + t(\vec{c} - \vec{a}) = (1 - s - t)\vec{a} + s\vec{b} + t\vec{c}
したがって、
k9=1st\frac{k}{9} = 1 - s - t
k6=s\frac{k}{6} = s
2k9=t\frac{2k}{9} = t
これらの式からssttを消去します。
k9=1k62k9\frac{k}{9} = 1 - \frac{k}{6} - \frac{2k}{9}
k9+k6+2k9=1\frac{k}{9} + \frac{k}{6} + \frac{2k}{9} = 1
2k+3k+4k18=1\frac{2k + 3k + 4k}{18} = 1
9k18=1\frac{9k}{18} = 1
k2=1\frac{k}{2} = 1
k=2k = 2
したがって、
OP=29a+26b+49c=29a+13b+49c\vec{OP} = \frac{2}{9}\vec{a} + \frac{2}{6}\vec{b} + \frac{4}{9}\vec{c} = \frac{2}{9}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{4}{9}\vec{c}

3. 最終的な答え

OP=29a+13b+49c\vec{OP} = \frac{2}{9}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{4}{9}\vec{c}

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