#### 問題1
1次独立: ベクトルの組の線形結合がゼロベクトルになるのが、すべての係数がゼロの場合のみ。
1次従属: ベクトルの組の線形結合がゼロベクトルになるのが、係数に少なくとも1つゼロでないものが存在する場合。
立方体の辺の長さを1とする。
AB=a, AD=b, AE=c とおく。 a,b,c は1次独立である。 * {AC,AD}={a+b,b} : 1次独立 (○) * {AB,AG}={a,a+b+c} : 1次独立 (○) * {AE,HD}={c,b} : 1次独立 (○) * {AD,FC}={b,c} : 1次独立 (○) * {BC,BA,BF}={b,−a,c} : 1次独立 (○) * {EF,EG,EH}={a,b,c} : 1次独立 (○) * {AB,AB,AC}={a,a,a+b} : 1次従属 (×) * {BD,BG,BH}={b−a,a+c,b+c} : 1次独立 (○) * {AG,EF,BG}={a+b+c,a,b+c} : 1次従属 (×) なぜなら(a+b+c)−a−(b+c)=0 * {AB,BF,DG}={a,c,−a+c} : 1次従属 (×) なぜなら−a+c−(−a+c)=0 #### 問題2
(1) b×c を求める。 b×c=b2c3−b3c2b3c1−b1c3b1c2−b2c1 (2) a×(b×c)=(a⋅c)b−(a⋅b)c が成立することを示す。 まず、左辺を計算する。
a×(b×c)=a1a2a3×b2c3−b3c2b3c1−b1c3b1c2−b2c1=a2(b1c2−b2c1)−a3(b3c1−b1c3)a3(b2c3−b3c2)−a1(b1c2−b2c1)a1(b3c1−b1c3)−a2(b2c3−b3c2)=a2b1c2−a2b2c1−a3b3c1+a3b1c3a3b2c3−a3b3c2−a1b1c2+a1b2c1a1b3c1−a1b1c3−a2b2c3+a2b3c2 次に、右辺を計算する。
(a⋅c)b−(a⋅b)c=(a1c1+a2c2+a3c3)b1b2b3−(a1b1+a2b2+a3b3)c1c2c3=a1c1b1+a2c2b1+a3c3b1−a1b1c1−a2b2c1−a3b3c1a1c1b2+a2c2b2+a3c3b2−a1b1c2−a2b2c2−a3b3c2a1c1b3+a2c2b3+a3c3b3−a1b1c3−a2b2c3−a3b3c3=a2c2b1+a3c3b1−a2b2c1−a3b3c1a1c1b2+a3c3b2−a1b1c2−a3b3c2a1c1b3+a2c2b3−a1b1c3−a2b2c3 2つの結果を比較すると、確かに等しいことがわかる。
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