## 問題の内容

幾何学ベクトル内積メネラウスの定理チェバの定理空間ベクトル
2025/6/19
## 問題の内容
(1) ABC\triangle ABC において、辺 ABAB の中点を FF、辺 ACAC2:12:1 に内分する点を EE とする。辺 BEBE と辺 CFCF の交点を PP とする。このとき、AP=12AB+34AC\vec{AP} = \frac{1}{2} \vec{AB} + \frac{3}{4} \vec{AC} である。さらに、直線 APAP と辺 BCBC の交点を DD とすると、AD=56AP\vec{AD} = \frac{5}{6} \vec{AP} であり、DD は辺 BCBC7:87:8 に内分する点である。
(2) OO を原点とする座標空間に3点 A(1,0,1),B(2,2,3),C(5,3,8)A(1,0,1), B(2,2,3), C(5,-3,8) をとる。OAOC=910\vec{OA} \cdot \vec{OC} = 9 10OBOC=1112\vec{OB} \cdot \vec{OC} = 11 12 である。平面 OABOAB 上に、直線 CHCH と平面 OABOAB が垂直になるよう、点 HH をとる。実数 s,ts, t により、OH=sOA+tOB\vec{OH} = s\vec{OA} + t\vec{OB} と表すとき、CHOA=0\vec{CH} \cdot \vec{OA} = 0 かつ CHOB=0\vec{CH} \cdot \vec{OB} = 0 が成り立つことから、s=13s=13, t=1415t=14 15 である。
## 解き方の手順
(1) メネラウスの定理、チェバの定理、ベクトルの分解などを用いて解く。
まず、AP=xAB+yAC\vec{AP} = x\vec{AB} + y\vec{AC} とおく。
CFCF に関して、メネラウスの定理より
AFFBBDDCCEEA=1\frac{AF}{FB} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{CE}{EA} = 1
1BDDC12=11 \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{1}{2} = 1
BDDC=2\frac{BD}{DC} = 2
したがってBCBCを2:1に内分する点をDとおくとAD=AB+2AC3\vec{AD}=\frac{\vec{AB}+2\vec{AC}}{3}
APPD=k\frac{AP}{PD} = kとおくとAP=11+kAD=13(1+k)AB+23(1+k)AC\vec{AP} = \frac{1}{1+k}\vec{AD} = \frac{1}{3(1+k)}\vec{AB}+\frac{2}{3(1+k)}\vec{AC}
これはAP=12AB+34AC\vec{AP} = \frac{1}{2} \vec{AB} + \frac{3}{4} \vec{AC}と一致しなければならない。
13(1+k)=12\frac{1}{3(1+k)}=\frac{1}{2}23(1+k)=34\frac{2}{3(1+k)}=\frac{3}{4}
23(1+k)=34より3(1+k)=831+k=89k=19\frac{2}{3(1+k)}=\frac{3}{4}より3(1+k)=\frac{8}{3}、1+k=\frac{8}{9}、k=-\frac{1}{9}となって不適なので,これは間違っている。
チェバの定理を用いる。AFFBBDDCCEEA=1\frac{AF}{FB} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{CE}{EA} = 11BDDC12=11 \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{1}{2} = 1BDDC=2\frac{BD}{DC} = 2
AD:DP=6:1AD:DP = 6:1だから、AD=33AB+69AC\vec{AD} = \frac{3}{3} \vec{AB} + \frac{6}{9} \vec{AC}. 故にAD=67AP\vec{AD} = \frac{6}{7} \vec{AP}. したがってAP=76AD\vec{AP} = \frac{7}{6}\vec{AD}となる。AD=AB+2AC3\vec{AD} = \frac{\vec{AB}+2\vec{AC}}{3}よりAP=718AB+1418AC=718AB+79AC\vec{AP} = \frac{7}{18}\vec{AB}+\frac{14}{18}\vec{AC}=\frac{7}{18}\vec{AB}+\frac{7}{9}\vec{AC}となる。
(2) ベクトルの内積を計算し、CHOA=0\vec{CH} \cdot \vec{OA} = 0 かつ CHOB=0\vec{CH} \cdot \vec{OB} = 0 から、sstt を求める。
OA=(1,0,1)\vec{OA}=(1,0,1), OB=(2,2,3)\vec{OB}=(2,2,3), OC=(5,3,8)\vec{OC}=(5,-3,8)
OAOC=(1)(5)+(0)(3)+(1)(8)=5+0+8=13\vec{OA} \cdot \vec{OC} = (1)(5) + (0)(-3) + (1)(8) = 5 + 0 + 8 = 13
OBOC=(2)(5)+(2)(3)+(3)(8)=106+24=28\vec{OB} \cdot \vec{OC} = (2)(5) + (2)(-3) + (3)(8) = 10 - 6 + 24 = 28
OH=sOA+tOB=(s+2t,2t,s+3t)\vec{OH}=s\vec{OA} + t\vec{OB} = (s+2t, 2t, s+3t)
CH=OHOC=(s+2t5,2t+3,s+3t8)\vec{CH}=\vec{OH}-\vec{OC} = (s+2t-5, 2t+3, s+3t-8)
CHOA=(s+2t5)(1)+(2t+3)(0)+(s+3t8)(1)=2s+5t13=0\vec{CH} \cdot \vec{OA} = (s+2t-5)(1) + (2t+3)(0) + (s+3t-8)(1) = 2s+5t-13 = 0
CHOB=(s+2t5)(2)+(2t+3)(2)+(s+3t8)(3)=5s+16t31=0\vec{CH} \cdot \vec{OB} = (s+2t-5)(2) + (2t+3)(2) + (s+3t-8)(3) = 5s+16t-31 = 0
連立方程式を解く:
2s+5t=132s+5t=13
5s+16t=315s+16t=31
10s+25t=6510s+25t = 65
10s+32t=6210s+32t = 62
7t=3-7t=3
t=37t = -\frac{3}{7}
2s+5(37)=132s+5(-\frac{3}{7})=13
2s157=132s-\frac{15}{7} = 13
14s15=9114s - 15 = 91
14s=10614s = 106
s=537s = \frac{53}{7}
## 最終的な答え
(1)
AP=718AB+79AC\vec{AP} = \frac{7}{18} \vec{AB} + \frac{7}{9} \vec{AC}
DD は辺 BCBC1:21:2 に内分する点である。
(2)
OAOC=13\vec{OA} \cdot \vec{OC} = 13
OBOC=28\vec{OB} \cdot \vec{OC} = 28
s=537s = \frac{53}{7}
t=37t = -\frac{3}{7}

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