まず、与えられた円の方程式を平方完成します。
x2−4ax+y2−2ay+20a−25=0 (x2−4ax+4a2)+(y2−2ay+a2)−4a2−a2+20a−25=0 (x−2a)2+(y−a)2=5a2−20a+25 円①の中心は (2a,a) であり、半径は 5a2−20a+25=5(a−2)2+5 です。 (1) 円が a の値に関わらず通る2定点を求めます。 x2+y2−25−a(4x+2y−20)=0 この式が a の値に関わらず成り立つためには、 x2+y2−25=0 かつ 4x+2y−20=0 が成り立つ必要があります。 つまり 2x+y−10=0 より y=10−2x です。 x2+(10−2x)2−25=0 x2+100−40x+4x2−25=0 5x2−40x+75=0 x2−8x+15=0 (x−3)(x−5)=0 x=3 のとき y=10−2(3)=4 x=5 のとき y=10−2(5)=0 よって、2定点A, Bは A(3, 4), B(5, 0) です。
(2) 円の中心の軌跡を求めます。
円の中心は (2a,a) なので、x=2a, y=a となります。 a=y を x=2a に代入すると、x=2y よって、軌跡は直線 x−2y=0 です。 (3) 円の半径が最小となるときの a の値と、そのときの半径を求めます。 半径は 5(a−2)2+5 です。 a=2 のとき最小値 5 をとります。 (4) 三角形ABPが直角三角形となるのは、点Pのy座標がいくつのときか求めます。
A(3, 4), B(5, 0), P(2a, a)
AP=(2a−3,a−4) BP=(2a−5,a) AB=(2,−4) (i) ∠APB=90∘ のとき AP⋅BP=0 (2a−3)(2a−5)+(a−4)a=0 4a2−16a+15+a2−4a=0 5a2−20a+15=0 a2−4a+3=0 (a−1)(a−3)=0 (ii) ∠PAB=90∘ のとき AP⋅AB=0 (2a−3)(2)+(a−4)(−4)=0 4a−6−4a+16=0 これはありえないので、解なし
(iii) ∠PBA=90∘ のとき BP⋅BA=0 BA=(−2,4) (2a−5)(−2)+a(4)=0 −4a+10+4a=0 これも解なし
したがって、点Pのy座標は 1または 3 です。1<3 なのでそれで良いです。