座標平面上の動点Pの時刻 $t$ における座標が $(x(t), y(t))$ と表されているとき、速度ベクトル $\vec{v}$ と加速度ベクトル $\vec{a}$ がそれぞれ以下のように定義されています。 $\vec{v} = (\frac{dx}{dt}, \frac{dy}{dt})$ $\vec{a} = (\frac{d^2x}{dt^2}, \frac{d^2y}{dt^2})$ また、速度ベクトル $\vec{v}$ の大きさ $|\vec{v}|$ は点Pの速さと呼ばれます。 これらの定義について説明を求められています。

解析学ベクトル微分速度加速度パラメータ表示速さ
2025/4/22

1. 問題の内容

座標平面上の動点Pの時刻 tt における座標が (x(t),y(t))(x(t), y(t)) と表されているとき、速度ベクトル v\vec{v} と加速度ベクトル a\vec{a} がそれぞれ以下のように定義されています。
v=(dxdt,dydt)\vec{v} = (\frac{dx}{dt}, \frac{dy}{dt})
a=(d2xdt2,d2ydt2)\vec{a} = (\frac{d^2x}{dt^2}, \frac{d^2y}{dt^2})
また、速度ベクトル v\vec{v} の大きさ v|\vec{v}| は点Pの速さと呼ばれます。 これらの定義について説明を求められています。

2. 解き方の手順

- **速度ベクトル** (v)(\vec{v}) : 速度ベクトルは、点の位置の時間変化率を表します。
xx 座標の時間変化率 dxdt\frac{dx}{dt}yy 座標の時間変化率 dydt\frac{dy}{dt} を成分とするベクトルです。
dxdt\frac{dx}{dt}xx 座標の速度成分であり、 dydt\frac{dy}{dt}yy 座標の速度成分です。
- **加速度ベクトル** (a)(\vec{a}) : 加速度ベクトルは、速度の時間変化率を表します。
速度ベクトルの各成分の時間変化率を計算することで得られます。具体的には、xx 座標の速度成分 dxdt\frac{dx}{dt} の時間変化率 d2xdt2\frac{d^2x}{dt^2}yy 座標の速度成分 dydt\frac{dy}{dt} の時間変化率 d2ydt2\frac{d^2y}{dt^2} を成分とするベクトルです。
d2xdt2\frac{d^2x}{dt^2}xx 座標の加速度成分であり、 d2ydt2\frac{d^2y}{dt^2}yy 座標の加速度成分です。
- **速さ** (v)(|\vec{v}|) : 速さは、速度ベクトルの大きさ(ノルム)です。速度ベクトル v=(dxdt,dydt)\vec{v} = (\frac{dx}{dt}, \frac{dy}{dt}) の場合、速さは以下のように計算されます。
v=(dxdt)2+(dydt)2|\vec{v}| = \sqrt{(\frac{dx}{dt})^2 + (\frac{dy}{dt})^2}
速さはスカラー量であり、点の移動の速さを表します。速度ベクトルが点の移動方向と速さの両方を表すのに対し、速さは点の速さのみを表します。

3. 最終的な答え

座標平面上を運動する点Pの位置が時間 tt の関数 (x(t),y(t))(x(t), y(t)) で与えられたとき、
- 速度ベクトルは、位置の時間微分で定義され、v=(dxdt,dydt)\vec{v} = (\frac{dx}{dt}, \frac{dy}{dt}) となります。
- 加速度ベクトルは、速度の時間微分で定義され、a=(d2xdt2,d2ydt2)\vec{a} = (\frac{d^2x}{dt^2}, \frac{d^2y}{dt^2}) となります。
- 速さは、速度ベクトルの大きさで定義され、v=(dxdt)2+(dydt)2|\vec{v}| = \sqrt{(\frac{dx}{dt})^2 + (\frac{dy}{dt})^2} となります。

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