A-B間の合成抵抗が $5 \Omega$ の場合、抵抗 $r$ の値を求める問題です。

応用数学電気回路合成抵抗並列接続直列接続抵抗
2025/4/23

1. 問題の内容

A-B間の合成抵抗が 5Ω5 \Omega の場合、抵抗 rr の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

回路図を簡略化して考えます。
まず、13Ω13 \Omega4Ω4 \Omega の抵抗が直列に接続されているので、その合成抵抗は、
13+4=17Ω13 + 4 = 17 \Omega
となります。
次に、17Ω17 \Omega2Ω2 \Omega の抵抗が並列に接続されているので、その合成抵抗を R1R_{1} とすると、
1R1=117+12=2+1734=1934\frac{1}{R_{1}} = \frac{1}{17} + \frac{1}{2} = \frac{2+17}{34} = \frac{19}{34}
より、
R1=3419ΩR_{1} = \frac{34}{19} \Omega
となります。
次に、R1R_{1}7Ω7 \Omega の抵抗が直列に接続されているので、その合成抵抗を R2R_{2} とすると、
R2=R1+7=3419+7=34+7×1919=34+13319=16719ΩR_{2} = R_{1} + 7 = \frac{34}{19} + 7 = \frac{34 + 7 \times 19}{19} = \frac{34 + 133}{19} = \frac{167}{19} \Omega
となります。
最後に、R2R_{2}rr の抵抗が並列に接続されており、その合成抵抗が 5Ω5 \Omega なので、
15=1R2+1r=116719+1r=19167+1r\frac{1}{5} = \frac{1}{R_{2}} + \frac{1}{r} = \frac{1}{\frac{167}{19}} + \frac{1}{r} = \frac{19}{167} + \frac{1}{r}
1r=1519167=16719×55×167=16795835=72835\frac{1}{r} = \frac{1}{5} - \frac{19}{167} = \frac{167 - 19 \times 5}{5 \times 167} = \frac{167 - 95}{835} = \frac{72}{835}
したがって、
r=8357211.597Ωr = \frac{835}{72} \approx 11.597 \Omega
となります。
選択肢には近い値がないようです。計算間違いがないか確認します。
rrR2R_2 の並列接続での合成抵抗の式は
r×R2r+R2=5\frac{r \times R_2}{r + R_2} = 5
これに R2=16719R_2 = \frac{167}{19} を代入すると
r×16719r+16719=5\frac{r \times \frac{167}{19}}{r + \frac{167}{19}} = 5
167r19=5(r+16719)\frac{167r}{19} = 5 (r + \frac{167}{19})
167r19=5r+5×16719\frac{167r}{19} = 5r + \frac{5 \times 167}{19}
167r=95r+5×167167r = 95r + 5 \times 167
72r=5×16772r = 5 \times 167
r=5×16772=8357211.597r = \frac{5 \times 167}{72} = \frac{835}{72} \approx 11.597
もう一度計算してみます。
R=13×413+4R = \frac{13 \times 4}{13+4}
R=5217R = \frac{52}{17}
R1=2×(13+4)2+(13+4)=3419=1.789R_{1} = \frac{2 \times (13+4)}{2+(13+4)} = \frac{34}{19} = 1.789
R2=3419+7=34+13319=16719=8.789R_{2} = \frac{34}{19} + 7 = \frac{34 + 133}{19} = \frac{167}{19} = 8.789
15=1r+19167\frac{1}{5} = \frac{1}{r} + \frac{19}{167}
1r=1519167=16795835=72835\frac{1}{r} = \frac{1}{5} - \frac{19}{167} = \frac{167 - 95}{835} = \frac{72}{835}
r=8357211.597r = \frac{835}{72} \approx 11.597
並列部分の抵抗値を仮にXXとおくと、5=2×(13+4)2+175= \frac{2 \times (13+4)}{2+17}
2Ω2\Omega17Ω17\Omegaとの合成抵抗は R1=(21+171)1=(19/34)1=34/19R_1 = (2^{-1}+17^{-1})^{-1} = (19/34)^{-1} = 34/19
R2=R1+7=34/19+7=167/19R_2 = R_1 + 7 = 34/19 + 7 = 167/19
合成抵抗が5であることから、R2×rR2+r=5\frac{R_2 \times r}{R_2 + r} = 5となり、
R2×r=5(R2+r)R_2 \times r = 5 (R_2 + r)
r(R25)=5R2r(R_2 -5) = 5R_2
r=5R2R25=5(167/19)167/195=5(167/19)(16795)/19=5(167)72=8357211.6r= \frac{5R_2}{R_2 -5} = \frac{5(167/19)}{167/19 - 5} = \frac{5(167/19)}{(167-95)/19} = \frac{5(167)}{72} = \frac{835}{72} \approx 11.6
答えは選択肢にない。

3. 最終的な答え

選択肢の中に正解がないため、最も近い値を選ぶとすれば、④の 9Ω9 \Omega が近いですが、厳密には正しくありません。
しかし、選択肢の中から選ぶ必要があるのであれば、④の 9Ω9 \Omega が最も近いと考えられます。
最終的な答え:④ 9.0 Ω

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