ある工場で製品Aと製品Bを製造する。製品Aを1トン作るには原料Pが2トン、原料Qが4トン必要。製品Bを1トン作るには原料Pが6トン、原料Qが2トン必要。1ヶ月あたり、原料Pは140トン、原料Qは120トンまでしか入手できない。製品Aは1トンあたり30万円の利益、製品Bは1トンあたり20万円の利益が得られる。1ヶ月に製品Aと製品Bをそれぞれ何トンずつ製造すれば利益が最大になるか、また、そのときの利益を求めよ。

応用数学線形計画法最適化不等式グラフ
2025/6/1

1. 問題の内容

ある工場で製品Aと製品Bを製造する。製品Aを1トン作るには原料Pが2トン、原料Qが4トン必要。製品Bを1トン作るには原料Pが6トン、原料Qが2トン必要。1ヶ月あたり、原料Pは140トン、原料Qは120トンまでしか入手できない。製品Aは1トンあたり30万円の利益、製品Bは1トンあたり20万円の利益が得られる。1ヶ月に製品Aと製品Bをそれぞれ何トンずつ製造すれば利益が最大になるか、また、そのときの利益を求めよ。

2. 解き方の手順

この問題は線形計画法を用いて解くことができます。
* 製品Aの生産量をxxトン、製品Bの生産量をyyトンとします。
* 目的関数(利益)をZZとすると、最大化すべき関数は次のようになります。
Z=30x+20yZ = 30x + 20y
* 制約条件は以下のようになります。
* 原料Pに関する制約: 2x+6y1402x + 6y \le 140
* 原料Qに関する制約: 4x+2y1204x + 2y \le 120
* 生産量に関する制約: x0,y0x \ge 0, y \ge 0
* 制約条件を変形します。
* x+3y70x + 3y \le 70
* 2x+y602x + y \le 60
* グラフを描き、実行可能領域を求めます。
* 実行可能領域の頂点の座標を求めます。
* (0,0)(0, 0)
* (0,703)(0, \frac{70}{3})
* (30,0)(30, 0)
* x+3y=70x + 3y = 702x+y=602x + y = 60 の交点を求めます。
連立方程式を解くと、x=26x=26y=14y=14
* 各頂点における目的関数ZZの値を計算します。
* (0,0)(0, 0): Z=30(0)+20(0)=0Z = 30(0) + 20(0) = 0
* (0,703)(0, \frac{70}{3}): Z=30(0)+20(703)=14003466.67Z = 30(0) + 20(\frac{70}{3}) = \frac{1400}{3} \approx 466.67
* (30,0)(30, 0): Z=30(30)+20(0)=900Z = 30(30) + 20(0) = 900
* (26,14)(26, 14): Z=30(26)+20(14)=780+280=1060Z = 30(26) + 20(14) = 780 + 280 = 1060
* 目的関数ZZが最大となるのは、(x,y)=(26,14)(x, y) = (26, 14)のときです。

3. 最終的な答え

製品Aを26トン、製品Bを14トン製造すると利益が最大になり、そのときの利益は1060万円です。

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