需要量 $x$、供給量 $y$、価格 $p$ とし、需要曲線が $x = 180 - p$、供給曲線が $y = 2p$ で与えられている。政府が価格の下限を80に設定したときの生産者余剰の大きさを求める。
2025/6/4
## 問題9
1. 問題の内容
需要量 、供給量 、価格 とし、需要曲線が 、供給曲線が で与えられている。政府が価格の下限を80に設定したときの生産者余剰の大きさを求める。
2. 解き方の手順
まず、価格の下限が設定されていない場合の均衡点を求める。均衡点では需要量と供給量が等しくなるので、
均衡価格は60である。このとき、均衡数量は
価格の下限が80に設定された場合、価格は80となる。このときの供給量は、
価格下限が設定される前の生産者余剰は、均衡価格60、均衡数量120の時の生産者余剰である。供給曲線は であり、 と表せる。生産者余剰は、価格と供給曲線の間の領域の面積なので、
価格下限が設定された後の生産者余剰は、価格80、供給量160の時の生産者余剰である。
よって、価格の下限が設定されたことによる生産者余剰の大きさは、
## 問題10
1. 問題の内容
需要量 、供給量 、価格 とし、需要曲線が 、供給曲線が で与えられている。政府が消費者に財の価格の20%の従価税を課すことにしたときの、課税による死荷重の大きさを求める。
2. 解き方の手順
まず、課税前の均衡点を求める。均衡点では需要量と供給量が等しくなるので、
均衡価格は11である。このとき、均衡数量は
次に、20%の従価税が課せられた後の供給曲線を求める。消費者が支払う価格を 、生産者が受け取る価格を とすると、 となる。よって、 、つまり、 となる。課税後の均衡点を求めるためには、 と を連立させる。
このときの数量は、
死荷重は、
課税額
数量の変化
より正確に求めるには、
需要関数は より
供給関数は より
死荷重は、課税による消費者余剰と生産者余剰の減少の合計。
から、課税後、
3. 最終的な答え
問題9:2800
問題10:3