$\tan \frac{\pi}{12}$ の値を求める問題です。

解析学三角関数加法定理有理化
2025/3/17

1. 問題の内容

tanπ12\tan \frac{\pi}{12} の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

π12\frac{\pi}{12} は、π3π4\frac{\pi}{3} - \frac{\pi}{4} と表すことができます。つまり、 π12=4π3π12=π3π4\frac{\pi}{12} = \frac{4\pi - 3\pi}{12} = \frac{\pi}{3} - \frac{\pi}{4} です。
tan\tan の加法定理を利用して計算します。
tan(AB)=tanAtanB1+tanAtanB\tan(A - B) = \frac{\tan A - \tan B}{1 + \tan A \tan B}
ここで、A=π3A = \frac{\pi}{3} , B=π4B = \frac{\pi}{4} とすると、tanA=tanπ3=3\tan A = \tan \frac{\pi}{3} = \sqrt{3} , tanB=tanπ4=1\tan B = \tan \frac{\pi}{4} = 1 となります。
よって、
tanπ12=tanπ3tanπ41+tanπ3tanπ4=311+31=313+1\tan \frac{\pi}{12} = \frac{\tan \frac{\pi}{3} - \tan \frac{\pi}{4}}{1 + \tan \frac{\pi}{3} \tan \frac{\pi}{4}} = \frac{\sqrt{3} - 1}{1 + \sqrt{3} \cdot 1} = \frac{\sqrt{3} - 1}{\sqrt{3} + 1}
分母を有理化するために、分母分子に (31)(\sqrt{3} - 1) をかけます。
tanπ12=(31)(31)(3+1)(31)=323+131=4232=23\tan \frac{\pi}{12} = \frac{(\sqrt{3} - 1)(\sqrt{3} - 1)}{(\sqrt{3} + 1)(\sqrt{3} - 1)} = \frac{3 - 2\sqrt{3} + 1}{3 - 1} = \frac{4 - 2\sqrt{3}}{2} = 2 - \sqrt{3}

3. 最終的な答え

232 - \sqrt{3}
(1) 2
(2) 3

「解析学」の関連問題

$\lim_{x \to 0} \frac{5^x - 1}{x}$ を求める問題です。まず、$5^x$を$e^{kx}$の形に変形し、$k$の値を求めます。その後、極限を計算します。

極限指数関数対数関数微分
2025/7/27

$\lim_{x \to 0} (1 + \frac{x}{3})^{\frac{1}{x}}$ を求める問題です。

極限指数関数置換
2025/7/27

次の関数のグラフの概形を描き、極小値、極大値、漸近線を求める問題です。ここでは、(4), (5), (6) のうち、(4) $y = f(x) = 2x^3 - 9x^2 + 12x - 5$、(5)...

関数のグラフ微分極値漸近線
2025/7/27

与えられた6つの不定積分を計算します。積分定数は省略します。 (1) $\int (1+\sqrt{x})^2 dx$ (2) $\int \frac{x}{(x^2+1)^2} dx$ (3) $\...

不定積分置換積分部分積分部分分数分解
2025/7/27

関数 $y = f(x) = x^4 - 2x^2$ の、定義域 $-3 \leq x \leq 4$ における最大値と最小値を求める問題です。

最大値最小値微分増減表関数のグラフ
2025/7/27

以下の6つの関数をそれぞれ微分する問題です。 (1) $(x^2 + x + 1)^5$ (2) $\sin^2 x - \cos^2 x$ (3) $\sqrt{1 + \sin x}$ (4) $...

微分合成関数の微分三角関数対数関数逆三角関数
2025/7/27

与えられた問題は、(1)から(6)は関数の微分、(7)から(9)はn次導関数の表示を求める問題、(10)から(12)は極限を求める問題です。 ここでは、問題(10)を解きます。 問題(10)は、以下の...

極限マクローリン展開三角関数
2025/7/27

与えられた3つの関数について、導関数を考察することでグラフの概形を描き、極大値、極小値、漸近線を求める問題です。 (1) $y = f(x) = x^2 - 2x + 1$ (2) $y = f(x)...

導関数グラフ極値漸近線微分
2025/7/27

与えられた関数 $f(x) = 1 + x + x^2 + e^{-x}$ について、以下の問題を解く。 (1) $f(x)$ の3階導関数までを求める。 (2) $f(x)$ を $x^3$ の項ま...

微分導関数マクローリン展開指数関数
2025/7/27

関数 $y = f(x) = \frac{x^4}{4} + \frac{x^3}{3} - x^2 + \frac{8}{3}$ の増減表を作成する。凹凸・変曲点は調べなくて良い。

微分増減表関数の増減極値
2025/7/27