円 $C: x^2 + y^2 = 13$ と $C': x^2 + y^2 - 8x + 14y + 13 = 0$ が与えられています。2つの円の共通接線 $l_1$, $l_2$ の交点、およびそれらの方程式を求めます。さらに、円 $C$ と直線 $l_1$ の共有点の座標、2つの円の異なる2つの交点と $l_1$ 上の点 $P$ が同一直線上にあるときの点 $P$ の座標、そして円 $C$, $C'$ の中心をそれぞれ $O$, $O'$ とするとき、$l_1$ 上の点 $Q$ で $OQ + O'Q$ が最小となる $Q$ の座標を求めます。

幾何学接線座標距離方程式
2025/4/23

1. 問題の内容

C:x2+y2=13C: x^2 + y^2 = 13C:x2+y28x+14y+13=0C': x^2 + y^2 - 8x + 14y + 13 = 0 が与えられています。2つの円の共通接線 l1l_1, l2l_2 の交点、およびそれらの方程式を求めます。さらに、円 CC と直線 l1l_1 の共有点の座標、2つの円の異なる2つの交点と l1l_1 上の点 PP が同一直線上にあるときの点 PP の座標、そして円 CC, CC' の中心をそれぞれ OO, OO' とするとき、l1l_1 上の点 QQOQ+OQOQ + O'Q が最小となる QQ の座標を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 円 CC' の式を平方完成すると、(x4)2+(y+7)2=16+4913=52(x - 4)^2 + (y + 7)^2 = 16 + 49 - 13 = 52 となります。円 CC の中心は (0,0)(0, 0) で半径は 13\sqrt{13}、円 CC' の中心は (4,7)(4, -7) で半径は 52=213\sqrt{52} = 2\sqrt{13} です。
共通接線の交点は、2つの円の中心を結ぶ線分を半径の比で外分する点です。半径の比は 1:21:2 なので、交点の座標は
(01412,01(7)12)=(4,7)(\frac{0 - 1 \cdot 4}{1 - 2}, \frac{0 - 1 \cdot (-7)}{1 - 2}) = (4, -7).
共通接線の方程式を求めるために、y=mx+ny = mx + n とおき、CC の中心からの距離が 13\sqrt{13} であることから
nm2+1=13\frac{|n|}{\sqrt{m^2 + 1}} = \sqrt{13} が得られます。
CC' の中心からの距離が 2132\sqrt{13} であることから
4m7+nm2+1=213\frac{|4m - 7 + n|}{\sqrt{m^2 + 1}} = 2\sqrt{13} が得られます。
したがって、nm2+1=13\frac{|n|}{\sqrt{m^2 + 1}} = \sqrt{13}4m7+nm2+1=213\frac{|4m - 7 + n|}{\sqrt{m^2 + 1}} = 2\sqrt{13} が成り立つ必要があります。
4m7+nn=2\frac{|4m - 7 + n|}{|n|} = 2
4m7+n=2n4m - 7 + n = 2n または 4m7+n=2n4m - 7 + n = -2n
n=4m7n = 4m - 7 または 3n=4m+73n = -4m + 7
n=4m7n = 4m - 7 のとき、4m7=13(m2+1)|4m - 7| = \sqrt{13(m^2 + 1)}
(4m7)2=16m256m+49=13(m2+1)=13m2+13(4m - 7)^2 = 16m^2 - 56m + 49 = 13(m^2 + 1) = 13m^2 + 13
3m256m+36=03m^2 - 56m + 36 = 0
(3m2)(m18)=0(3m - 2)(m - 18) = 0
m=2/3m = 2/3 または m=18m = 18
m=2/3m = 2/3 のとき n=8/37=13/3n = 8/3 - 7 = -13/3
m=18m = 18 のとき n=727=65n = 72 - 7 = 65
3n=4m+73n = -4m + 7 のとき、(4m+7)/3=13(m2+1)|(-4m + 7)/3| = \sqrt{13(m^2 + 1)}
(4m+7)2=16m256m+49=913(m2+1)=117m2+117(-4m + 7)^2 = 16m^2 - 56m + 49 = 9 \cdot 13(m^2 + 1) = 117m^2 + 117
101m2+56m+68=0101m^2 + 56m + 68 = 0 これは実数解を持たない。
m=2/3m = 2/3, n=13/3n = -13/3 より、y=23x133y = \frac{2}{3} x - \frac{13}{3} より、2x3y=132x - 3y = 13.
m=18m = 18, n=65n = 65 より、y=18x+65y = 18x + 65 より、18xy=6518x - y = -65
(1) 円 C:x2+y2=13C: x^2 + y^2 = 13 と直線 l1:2x3y=13l_1: 2x - 3y = 13 の共有点を求めます。
y=(2x13)/3y = (2x - 13)/3 より、x2+(2x133)2=13x^2 + (\frac{2x - 13}{3})^2 = 13
9x2+4x252x+169=1179x^2 + 4x^2 - 52x + 169 = 117
13x252x+52=013x^2 - 52x + 52 = 0
x24x+4=0x^2 - 4x + 4 = 0
(x2)2=0(x - 2)^2 = 0
x=2x = 2
y=(2(2)13)/3=9/3=3y = (2(2) - 13)/3 = -9/3 = -3
(2) 2つの円の交点を通る直線は CC=0C - C' = 0 で与えられます。
x2+y2(x2+y28x+14y+13)=0x^2 + y^2 - (x^2 + y^2 - 8x + 14y + 13) = 0
8x14y13=08x - 14y - 13 = 0
この直線と 2x3y=132x - 3y = 13 の交点を求めます。
2x3y=132x - 3y = 13 より、2x=3y+132x = 3y + 13
4(3y+13)14y13=04(3y + 13) - 14y - 13 = 0
12y+5214y13=012y + 52 - 14y - 13 = 0
2y+39=0-2y + 39 = 0
y=39/2y = 39/2
2x=3(39/2)+13=117/2+26/2=143/22x = 3(39/2) + 13 = 117/2 + 26/2 = 143/2
x=143/4x = 143/4
(3) O(0,0)O(0, 0), O(4,7)O'(4, -7) であり、l1:2x3y=13l_1: 2x - 3y = 13 上の点 Q(x,y)Q(x, y) に対して、OQ+OQOQ + O'Q が最小となるのは、O,Q,OO, Q, O' が一直線上にあるときです。つまり、QQ は線分 OOOO' と直線 l1l_1 の交点です。
直線 OOOO' の方程式は y=74xy = -\frac{7}{4}x.
2x3(74x)=132x - 3(-\frac{7}{4}x) = 13
8x+21x=528x + 21x = 52
29x=5229x = 52
x=52/29x = 52/29
y=745229=71329=9129y = -\frac{7}{4} \cdot \frac{52}{29} = -\frac{7 \cdot 13}{29} = -\frac{91}{29}

3. 最終的な答え

共通接線の交点: (4, -7)
l1:2x3y=13l_1: 2x - 3y = 13
l2:3x+2y=13l_2: 3x + 2y = 13
(1) (2, -3)
(2) (143/4, 39/2)
(3) (52/29, -91/29)

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