問題は全部で3つのパートに分かれています。 * パート1: $x$軸上を運動する物体の、異なる時刻における位置座標が与えられたとき、その間の平均速度と平均の速さを計算します。 * パート2: $x$軸上を運動する物体の、時刻 $t$ における位置座標 $x(t)$ が式で与えられたとき、時刻 $t$ での物体の速度の $x$ 成分 $v_x(t)$ を求めます。 * パート3: $x$軸上を運動する物体の、時刻 $t$ における位置 $x(t)$ が式で与えられたとき、時刻 $t$ における物体の速度の $x$ 成分 $v_x(t)$ を求め、物体が原点を2度通過する時刻を求めます。

応用数学運動速度微分
2025/4/23

1. 問題の内容

問題は全部で3つのパートに分かれています。
* パート1: xx軸上を運動する物体の、異なる時刻における位置座標が与えられたとき、その間の平均速度と平均の速さを計算します。
* パート2: xx軸上を運動する物体の、時刻 tt における位置座標 x(t)x(t) が式で与えられたとき、時刻 tt での物体の速度の xx 成分 vx(t)v_x(t) を求めます。
* パート3: xx軸上を運動する物体の、時刻 tt における位置 x(t)x(t) が式で与えられたとき、時刻 tt における物体の速度の xx 成分 vx(t)v_x(t) を求め、物体が原点を2度通過する時刻を求めます。

2. 解き方の手順

**パート1**
平均速度は、変位を時間間隔で割ったものです。平均の速さは、移動距離を時間間隔で割ったものです。
(1) 時刻 t=0t=0 での位置は x(0)=20x(0) = 20 m、時刻 t=5t=5 での位置は x(5)=45x(5) = 45 m です。
* 平均速度 =x(5)x(0)50=45205=255=5= \frac{x(5) - x(0)}{5 - 0} = \frac{45 - 20}{5} = \frac{25}{5} = 5 m/s
この場合は運動が一方向なので、平均の速さも5m/sになる。
* 平均の速さ =5= 5 m/s
(2) 時刻 t=2.7t=2.7 での位置は x(2.7)=18x(2.7) = 18 m、時刻 t=3t=3 での位置は x(3)=12x(3) = 12 m です。
* 平均速度 =x(3)x(2.7)32.7=12180.3=60.3=20= \frac{x(3) - x(2.7)}{3 - 2.7} = \frac{12 - 18}{0.3} = \frac{-6}{0.3} = -20 m/s
この場合は運動の向きが変わっているので、平均の速さは単純な計算では求めることができない。しかし、問題文では平均の速さを求めるように指示されている。
ここでは速度が一定と仮定すると、x(t)=vt+x0x(t) = vt + x_0という式が成り立つ。
これにx(2.7)=18,x(3)=12x(2.7) = 18, x(3) = 12を代入すると、
18=2.7v+x018 = 2.7v + x_0
12=3v+x012 = 3v + x_0
これらの式から、v=20v = -20となる。
したがって、x(t)=20t+x0x(t) = -20t + x_0
12=203+x012 = -20 * 3 + x_0
x0=72x_0 = 72
x(t)=20t+72x(t) = -20t + 72
この運動は時間t=2.7t=2.7からt=3t=3の間で一方向に運動しているので、移動距離は1218=6|12-18| = 6m。
* 平均の速さ =60.3=20= \frac{6}{0.3} = 20 m/s
**パート2**
速度は、位置の時間微分で求められます。
(1) x(t)=4.0x(t) = -4.0
vx(t)=ddtx(t)=0v_x(t) = \frac{d}{dt} x(t) = 0 m/s
(2) x(t)=7.2tx(t) = 7.2t
vx(t)=ddtx(t)=7.2v_x(t) = \frac{d}{dt} x(t) = 7.2 m/s
(3) x(t)=1.4t26x(t) = -1.4t - 26
vx(t)=ddtx(t)=1.4v_x(t) = \frac{d}{dt} x(t) = -1.4 m/s
(4) x(t)=2.0t2+15tx(t) = -2.0t^2 + 15t
vx(t)=ddtx(t)=4.0t+15v_x(t) = \frac{d}{dt} x(t) = -4.0t + 15 m/s
**パート3**
(1) x(t)=5.0t2+40tx(t) = -5.0t^2 + 40t
vx(t)=ddtx(t)=10t+40v_x(t) = \frac{d}{dt} x(t) = -10t + 40 m/s
(2) 物体が原点を通過するとき、x(t)=0x(t) = 0 となります。
5.0t2+40t=0-5.0t^2 + 40t = 0
t(5.0t+40)=0t(-5.0t + 40) = 0
したがって、t=0t = 0 または 5.0t+40=0-5.0t + 40 = 0
5.0t=40-5.0t = -40
t=405.0=8t = \frac{-40}{-5.0} = 8

3. 最終的な答え

**パート1**
(1) 平均速度: 5 m/s, 平均の速さ: 5 m/s
(2) 平均速度: -20 m/s, 平均の速さ: 20 m/s
**パート2**
(1) vx(t)=0v_x(t) = 0 m/s
(2) vx(t)=7.2v_x(t) = 7.2 m/s
(3) vx(t)=1.4v_x(t) = -1.4 m/s
(4) vx(t)=4.0t+15v_x(t) = -4.0t + 15 m/s
**パート3**
(1) vx(t)=10t+40v_x(t) = -10t + 40 m/s
(2) t=0t = 0 s, t=8t = 8 s

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