**(1) 台車Aと台車Bの問題**
(1) 運動量保存則を用います。糸を切る前は静止しているので、運動量は0です。糸を切った後、台車Aは左向きに0.30 m/sで進むので、台車Bは右向きに進むはずです。運動量保存則より、
0=mAvA+mBvB ここで、mA=2.0kg, vA=−0.30m/s, mB=1.0kgなので、 0=2.0∗(−0.30)+1.0∗vB vB=0.60m/s よって、台車Bは右向きに0.60 m/sで進みます。
(2) 同様に、運動量保存則を用います。初めに左向きに0.40 m/sで進んでいるので、全体の運動量は(mA+mB)∗(−0.40)です。 糸を切った後、台車Aは左向きに0.70 m/sで進むので、台車Bの速度をvBとすると、運動量保存則より、 (mA+mB)∗(−0.40)=mAvA+mBvB (2.0+1.0)∗(−0.40)=2.0∗(−0.70)+1.0∗vB −1.2=−1.4+vB vB=0.20m/s よって、台車Bは右向きに0.20 m/sで進みます。
**(2) 爆発による物体の分裂**
(1) なめらかな水平面上の運動においては、物体に働く力は重力ですが、重力は鉛直方向なので、運動方向には仕事をしません。また、爆発によって物体AとBが受ける力積は、大きさが等しく、向きが反対です。
爆発の前後で運動量が成り立ちます。
x成分:M∗V=mA∗vAx+mB∗vBx y成分:0=mA∗vAy+mB∗vBy ここで、mA=32M, mB=31M, vAx=vAcos(45∘)=vA22, vAy=vAsin(45∘)=vA22, vBx=vBcos(−30∘)=vB23, vBy=vBsin(−30∘)=−vB21 なので、
MV=32MvA22+31MvB23 0=32MvA22−31MvB21 これらを解くと、
vB=2vA V=32vA+63vB=32vA+66vA=622+6vA よって、vA=22+66V=(22)2−(6)26(22−6)V=8−66(22−6)V=3(22−6)V vB=2vA=3(4−23)V (2) 爆発による力学的エネルギーの増加は、21mAvA2+21mBvB2−21MV2で表されます。 21(32M)(3(22−6)V)2+21(31M)(3(4−23)V)2−21MV2=21M(12−63+16−123)V2−21MV2 **(3) 平面内での2球の衝突**
衝突前後の運動に対して、運動量保存則が成り立ちます。
x成分:m1v0=m1vAx+m2vBx y成分:0=m1vAy+m2vBy いま、tanθA=1となる場合には、vAy=vAxとなるので、これを式(2)に代入し、 0=m1vAx+m2vBy vBy=−m2m1vAx m2m1=vAxv0−vAx m1v0=m1vAx−m2m2m1vAx vAx=v0/2