初速度 $9.0 m/s$ で走行していた自動車が、加速度 $-1.5 m/s^2$ の等加速度直線運動をして停止した。 (1) 点Aを通過してから2.0秒後の速度と、点Aからの移動距離を求める。 (2) AB間の運動を表すv-tグラフを描く。 (3) AB間の距離を求める。

応用数学物理運動等加速度運動速度距離v-tグラフ
2025/4/24

1. 問題の内容

初速度 9.0m/s9.0 m/s で走行していた自動車が、加速度 1.5m/s2-1.5 m/s^2 の等加速度直線運動をして停止した。
(1) 点Aを通過してから2.0秒後の速度と、点Aからの移動距離を求める。
(2) AB間の運動を表すv-tグラフを描く。
(3) AB間の距離を求める。

2. 解き方の手順

(1) 2.0秒後の速度:
等加速度運動の速度の公式 v=v0+atv = v_0 + at を用いる。ここで、v0v_0 は初速度、aa は加速度、tt は時間である。
v=9.0m/s+(1.5m/s2)×2.0s=9.0m/s3.0m/s=6.0m/sv = 9.0 m/s + (-1.5 m/s^2) \times 2.0 s = 9.0 m/s - 3.0 m/s = 6.0 m/s
2.0秒後の移動距離:
等加速度運動の変位の公式 x=v0t+12at2x = v_0t + \frac{1}{2}at^2 を用いる。ここで、xx は変位、v0v_0 は初速度、aa は加速度、tt は時間である。
x=(9.0m/s)×(2.0s)+12×(1.5m/s2)×(2.0s)2=18.0m3.0m=15.0mx = (9.0 m/s) \times (2.0 s) + \frac{1}{2} \times (-1.5 m/s^2) \times (2.0 s)^2 = 18.0 m - 3.0 m = 15.0 m
(2) v-tグラフ:
v-tグラフは、縦軸に速度v、横軸に時間tをとったグラフである。
初速度は9.0 m/sで、時間とともに速度が減少していく直線になる。
速度が0になるまでの時間 tBt_B は、0=9.0m/s+(1.5m/s2)×tB0 = 9.0 m/s + (-1.5 m/s^2) \times t_B より tB=6.0st_B = 6.0 s
したがって、v-tグラフは(0, 9.0)から(6.0, 0)への直線となる。
(3) AB間の距離:
等加速度運動の公式 v2v02=2axv^2 - v_0^2 = 2ax を用いる。
停止時の速度 v=0m/sv = 0 m/s, 初期速度 v0=9.0m/sv_0 = 9.0 m/s, 加速度 a=1.5m/s2a = -1.5 m/s^2である。
02(9.0m/s)2=2×(1.5m/s2)×x0^2 - (9.0 m/s)^2 = 2 \times (-1.5 m/s^2) \times x
81.0m2/s2=3.0m/s2×x-81.0 m^2/s^2 = -3.0 m/s^2 \times x
x=81.0m2/s23.0m/s2=27.0mx = \frac{-81.0 m^2/s^2}{-3.0 m/s^2} = 27.0 m

3. 最終的な答え

(1) 2.0秒後の速度:6.0 m/s

2. 0秒後の移動距離:15.0 m

(2) v-tグラフ:(0, 9.0)から(6.0, 0)への直線
(3) AB間の距離:27.0 m

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