$a \ge 1$ を満たす実数 $a$ に対して、2つの放物線 $C: y = x^2 - ax - a$ と $D: y = ax^2 + ax$ を考える。 (1) 2つの放物線 $C$ と $D$ が異なる2点で交わるような $a$ の値の範囲を求める。 (2) $a$ が(1)で求めた範囲にあるとき、$C$ と $D$ の2つの交点を通る直線の傾きを $m$ とする。$m$ が最大になるように $a$ の値を定め、そのときの $m$ の値を求める。
2025/4/26
1. 問題の内容
を満たす実数 に対して、2つの放物線 と を考える。
(1) 2つの放物線 と が異なる2点で交わるような の値の範囲を求める。
(2) が(1)で求めた範囲にあるとき、 と の2つの交点を通る直線の傾きを とする。 が最大になるように の値を定め、そのときの の値を求める。
2. 解き方の手順
(1) と の交点を求める。
これが異なる2つの実数解を持つ条件を考える。
のとき、判別式を とすると、
したがって、
のとき となり、の一点のみで交わるため不適である。
また、 より、
(2) 交点の 座標を とすると、,
2つの交点を通る直線は、放物線 から放物線 を引いた式となる。
この2交点を通る直線は、
を変形すると、
,
であるから、相加相乗平均の関係より
よって、
等号成立は より、
のとき、
より
3. 最終的な答え
(1)
(2) のとき、