$m$を実数とする。放物線 $y = x^2 - 4x + 4$ (①) と直線 $y = mx - m + 2$ (②) について、以下の問いに答えます。 (1) 直線②が $m$ の値にかかわらず通る定点を求めます。 (2) 放物線①と直線②が異なる2点で交わることを示します。 (3) 放物線①と直線②の交点の $x$ 座標を $\alpha, \beta$ ($\alpha < \beta$) とするとき、①と②で囲まれた部分の面積 $S$ を $\alpha, \beta$ で表します。

代数学二次関数放物線直線交点判別式積分面積
2025/4/26

1. 問題の内容

mmを実数とする。放物線 y=x24x+4y = x^2 - 4x + 4 (①) と直線 y=mxm+2y = mx - m + 2 (②) について、以下の問いに答えます。
(1) 直線②が mm の値にかかわらず通る定点を求めます。
(2) 放物線①と直線②が異なる2点で交わることを示します。
(3) 放物線①と直線②の交点の xx 座標を α,β\alpha, \beta (α<β\alpha < \beta) とするとき、①と②で囲まれた部分の面積 SSα,β\alpha, \beta で表します。

2. 解き方の手順

(1) 直線②の式を mm について整理します。
y=mxm+2y = mx - m + 2
y=m(x1)+2y = m(x - 1) + 2
mm の値にかかわらずこの式が成り立つのは、x1=0x - 1 = 0 かつ y=2y = 2 のときです。
したがって、x=1x = 1 のとき、y=2y = 2 となり、定点の座標は (1,2)(1, 2) となります。
(2) 放物線①と直線②の交点の xx 座標は、
x24x+4=mxm+2x^2 - 4x + 4 = mx - m + 2
x2(4+m)x+(2+m)=0x^2 - (4 + m)x + (2 + m) = 0
この2次方程式の判別式を DD とすると、
D=(4+m)24(2+m)=16+8m+m284m=m2+4m+8=(m+2)2+4D = (4 + m)^2 - 4(2 + m) = 16 + 8m + m^2 - 8 - 4m = m^2 + 4m + 8 = (m + 2)^2 + 4
D=(m+2)2+4>0D = (m + 2)^2 + 4 > 0 より、D>0D > 0 なので、異なる2点で交わることが示されました。
(3) 面積 SS は、
S=αβ{(mxm+2)(x24x+4)}dxS = \int_{\alpha}^{\beta} \{ (mx - m + 2) - (x^2 - 4x + 4) \} dx
S=αβ{x2+(m+4)x(m+2)}dxS = \int_{\alpha}^{\beta} \{ -x^2 + (m + 4)x - (m + 2) \} dx
S=αβ(x2(m+4)x+(m+2))dxS = - \int_{\alpha}^{\beta} (x^2 - (m + 4)x + (m + 2)) dx
x2(m+4)x+(m+2)=(xα)(xβ)x^2 - (m + 4)x + (m + 2) = (x - \alpha)(x - \beta) であるから
S=αβ(xα)(xβ)dxS = - \int_{\alpha}^{\beta} (x - \alpha)(x - \beta) dx
S=16(βα)3S = \frac{1}{6}(\beta - \alpha)^3

3. 最終的な答え

(1) 定点の座標: (1,2)(1, 2)
(2) D=(m+2)2+4>0D = (m+2)^2 + 4 > 0 より異なる2点で交わる。
(3) S=16(βα)3S = \frac{1}{6}(\beta - \alpha)^3

「代数学」の関連問題

$x$ についての方程式 $3x - a = 10$ の解が $x = 2$ であるとき、$a$ の値を求めなさい。

一次方程式代入
2025/4/27

$x$ についての方程式 $5x - 6 = ax$ の解が $x=3$ であるとき、$a$ の値を求めよ。

一次方程式代入
2025/4/27

$x$ についての方程式 $ax + 6 = 4x - a$ の解が $x = -2$ であるとき、$a$ の値を求めなさい。

一次方程式方程式の解文字式の計算
2025/4/27

$x$ についての方程式 $4x + a = 10$ の解が $x = 2$ であるとき、$a$ の値を求める問題です。

一次方程式方程式
2025/4/27

方程式 $2x + a = x + 3$ の解が $x = 2$ であるとき、$x$ に $2$ を代入して、$a$ についての方程式を作り、$a$ の値を求める。

一次方程式解の代入式の整理
2025/4/27

ベクトル $a = \begin{pmatrix} 2 \\ -1 \end{pmatrix}$、 $b = \begin{pmatrix} 3 \\ 3 \end{pmatrix}$、 $c = \...

ベクトルベクトル演算ノルム内積
2025/4/27

方程式 $3x + a = 14$ の解が $x = 4$ であるとき、この方程式に $x = 4$ を代入して $a$ の値を求める問題です。 具体的には、以下の空欄を埋める必要があります。 $3 ...

方程式一次方程式代入計算
2025/4/27

与えられた式を計算して簡単にする問題です。式は、 $(a+b+c)^2 - (b+c-a)^2 + (c+a-b)^2 - (a+b-c)^2$ です。

式の展開多項式
2025/4/27

与えられた数式 $25x^2 + 5 \times 5x - 6$ を簡略化(整理)してください。

多項式式の簡略化計算
2025/4/27

ベクトル $\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$ が与えられており、これらのベクトルの成分が $\vec{a} = \begin{pmatrix} 4 \\ 2 \end{pm...

ベクトルベクトルの演算ベクトルの成分
2025/4/27