$xy$ 平面上に点 $A(0,2)$ と点 $B(0,3)$ がある。線分 $AB$ をゴールとし、半直線 $y=x$ ($x>0$) 上を動く選手の位置を $P(t,t)$ ($t>0$) とする。選手から見えるゴールの角度 $\angle APB$ を $\theta$ とするとき、以下の問いに答える。 (1) $\tan \theta$ を $t$ を用いて表す。 (2) $\theta$ が最大となるときに選手がシュートするとき、その選手の座標を求める。

幾何学三角関数角度座標平面微分
2025/4/26

1. 問題の内容

xyxy 平面上に点 A(0,2)A(0,2) と点 B(0,3)B(0,3) がある。線分 ABAB をゴールとし、半直線 y=xy=x (x>0x>0) 上を動く選手の位置を P(t,t)P(t,t) (t>0t>0) とする。選手から見えるゴールの角度 APB\angle APBθ\theta とするとき、以下の問いに答える。
(1) tanθ\tan \thetatt を用いて表す。
(2) θ\theta が最大となるときに選手がシュートするとき、その選手の座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) tanθ\tan \theta を求める。APB=θ\angle APB = \theta なので、θ=APB=BPA\theta = \angle APB = \angle BPA である。
ここで、APX=α\angle APX = \alpha, BPX=β\angle BPX = \beta とすると、θ=βα\theta = \beta - \alpha となる。
したがって、tanθ=tan(βα)=tanβtanα1+tanαtanβ\tan \theta = \tan(\beta - \alpha) = \frac{\tan \beta - \tan \alpha}{1+\tan \alpha \tan \beta} となる。
tanα=tt2\tan \alpha = \frac{t}{t-2}, tanβ=tt3\tan \beta = \frac{t}{t-3} なので、
tanθ=tt3tt21+tt3tt2=t(t2)t(t3)(t3)(t2)+t2=t22tt2+3tt25t+6+t2=t2t25t+6\tan \theta = \frac{\frac{t}{t-3} - \frac{t}{t-2}}{1+\frac{t}{t-3}\frac{t}{t-2}} = \frac{t(t-2) - t(t-3)}{(t-3)(t-2) + t^2} = \frac{t^2-2t - t^2 + 3t}{t^2 - 5t + 6 + t^2} = \frac{t}{2t^2 - 5t + 6}
(2) θ\theta が最大となるのは tanθ\tan \theta が最大となるときである。f(t)=tanθ=t2t25t+6f(t) = \tan \theta = \frac{t}{2t^2-5t+6} とおくと、
f(t)=(2t25t+6)t(4t5)(2t25t+6)2=2t25t+64t2+5t(2t25t+6)2=2t2+6(2t25t+6)2f'(t) = \frac{(2t^2-5t+6) - t(4t-5)}{(2t^2-5t+6)^2} = \frac{2t^2-5t+6-4t^2+5t}{(2t^2-5t+6)^2} = \frac{-2t^2+6}{(2t^2-5t+6)^2}
f(t)=0f'(t) = 0 となるのは、2t2+6=0-2t^2+6 = 0 のときなので、t2=3t^2 = 3, t=±3t = \pm \sqrt{3}
t>0t > 0 より、t=3t = \sqrt{3}
t<3t < \sqrt{3} のとき f(t)>0f'(t) > 0, t>3t > \sqrt{3} のとき f(t)<0f'(t) < 0 なので、t=3t=\sqrt{3}tanθ\tan \theta が最大となる。
よって、選手の位置は (3,3)(\sqrt{3}, \sqrt{3})

3. 最終的な答え

(1) tanθ=t2t25t+6\tan \theta = \frac{t}{2t^2-5t+6}
(2) (3,3)(\sqrt{3}, \sqrt{3})

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