まず、与えられた3次方程式を f(x)=0 とおきます。 f(x)=x3+(2a2−1)x2−(5a2−4a)x+3a2−4a 定数項に着目すると、f(1)=1+(2a2−1)−(5a2−4a)+3a2−4a=1+2a2−1−5a2+4a+3a2−4a=0 となります。 したがって、x=1 はこの方程式の解の一つです。つまり、f(x) は (x−1) を因数に持ちます。 f(x) を (x−1) で割ると、 \begin{array}{c|cccc}
& 1 & 2a^2 - 1 & -(5a^2 - 4a) & 3a^2 - 4a \\
1 & & 1 & 2a^2 & -3a^2 + 4a \\
\hline
& 1 & 2a^2 & -3a^2 + 4a & 0
\end{array}
したがって、f(x)=(x−1)(x2+2a2x−(3a2−4a))=0 となります。 2重解を持つ条件は、次のいずれかです。
(i) x2+2a2x−(3a2−4a)=0 が x=1 を解として持つ。 (ii) x2+2a2x−(3a2−4a)=0 が重解を持つ。 (i) の場合、x=1 を x2+2a2x−(3a2−4a)=0 に代入すると、 1+2a2−3a2+4a=0 −a2+4a+1=0 a2−4a−1=0 a=24±16+4=2±5 (ii) の場合、x2+2a2x−(3a2−4a)=0 が重解を持つので、判別式 D=0 となります。 D=(2a2)2−4(1)(−(3a2−4a))=4a4+12a2−16a=0 4a(a3+3a−4)=0 4a(a−1)(a2+a+4)=0 a2+a+4=0 は実数解を持たない。 したがって、a=0,1,2±5 となります。 a=0 のとき、x3−x2=0 となり、x2(x−1)=0 なので、x=0 (重解), x=1 となります。 a=1 のとき、x3+x2+x−1=0 となり、f(x)=(x−1)(x2+2a2x−(3a2−4a))=(x−1)(x2+2x+1)=(x−1)(x+1)2なので、x=1,−1 (重解)となります。 a=2±5 のとき、x=1 が重解となります。