(1) 第3項が12、第7項が28である等差数列について、第1項から第10項までの和を求めよ。 (2) 第3項が4で第6項が$-8\sqrt{2}$である等比数列の一般項を求めよ。ただし、公比は実数とする。また、初項から第10項までの和を求めよ。

代数学数列等差数列等比数列一般項
2025/4/27

1. 問題の内容

(1) 第3項が12、第7項が28である等差数列について、第1項から第10項までの和を求めよ。
(2) 第3項が4で第6項が82-8\sqrt{2}である等比数列の一般項を求めよ。ただし、公比は実数とする。また、初項から第10項までの和を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 等差数列の問題
等差数列の一般項を an=a+(n1)da_n = a + (n-1)d とする。ここで、aaは初項、ddは公差である。
問題文より、a3=a+2d=12a_3 = a + 2d = 12a7=a+6d=28a_7 = a + 6d = 28 である。
この2式を連立して解く。
a+6d=28a + 6d = 28
a+2d=12a + 2d = 12
上の式から下の式を引くと、4d=164d = 16 となり、d=4d = 4 が得られる。
a+2(4)=12a + 2(4) = 12 より、a+8=12a + 8 = 12 となり、a=4a = 4 が得られる。
等差数列の和の公式 Sn=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2}(2a + (n-1)d) を用いて、第1項から第10項までの和を求める。
S10=102(2(4)+(101)(4))=5(8+36)=5(44)=220S_{10} = \frac{10}{2}(2(4) + (10-1)(4)) = 5(8 + 36) = 5(44) = 220
(2) 等比数列の問題
等比数列の一般項を an=arn1a_n = ar^{n-1} とする。ここで、aaは初項、rrは公比である。
問題文より、a3=ar2=4a_3 = ar^2 = 4a6=ar5=82a_6 = ar^5 = -8\sqrt{2} である。
a6a3=ar5ar2=824=22\frac{a_6}{a_3} = \frac{ar^5}{ar^2} = \frac{-8\sqrt{2}}{4} = -2\sqrt{2}
r3=22=232=(2)3r^3 = -2\sqrt{2} = -2^{\frac{3}{2}} = (-\sqrt{2})^3
r=2r = -\sqrt{2}
ar2=4ar^2 = 4 より、a(2)2=4a(-\sqrt{2})^2 = 4
a(2)=4a(2) = 4
a=2a = 2
よって、一般項は an=2(2)n1a_n = 2(-\sqrt{2})^{n-1} となる。
等比数列の和の公式 Sn=a(1rn)1rS_n = \frac{a(1-r^n)}{1-r} を用いて、第1項から第10項までの和を求める。
S10=2(1(2)10)1(2)=2(132)1+2=2(31)1+2=621+2S_{10} = \frac{2(1-(-\sqrt{2})^{10})}{1-(-\sqrt{2})} = \frac{2(1-32)}{1+\sqrt{2}} = \frac{2(-31)}{1+\sqrt{2}} = \frac{-62}{1+\sqrt{2}}
S10=62(12)(1+2)(12)=62(12)12=62(12)1=62(12)=62622S_{10} = \frac{-62(1-\sqrt{2})}{(1+\sqrt{2})(1-\sqrt{2})} = \frac{-62(1-\sqrt{2})}{1-2} = \frac{-62(1-\sqrt{2})}{-1} = 62(1-\sqrt{2}) = 62 - 62\sqrt{2}

3. 最終的な答え

(1) 220
(2) 一般項: an=2(2)n1a_n = 2(-\sqrt{2})^{n-1}、和: 6262262 - 62\sqrt{2}

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