4次式 $x^4 + x^2 - 12$ を、有理数、実数、複素数の範囲でそれぞれ因数分解する問題です。

代数学因数分解多項式複素数実数有理数
2025/4/27

1. 問題の内容

4次式 x4+x212x^4 + x^2 - 12 を、有理数、実数、複素数の範囲でそれぞれ因数分解する問題です。

2. 解き方の手順

まず、x2=tx^2 = t とおくと、与式は t2+t12t^2 + t - 12 となります。
(ア) 有理数の範囲での因数分解
t2+t12t^2 + t - 12 を因数分解すると、(t+4)(t3)(t+4)(t-3) となります。
ttx2x^2 に戻すと、(x2+4)(x23)(x^2+4)(x^2-3) となります。
x23=(x+3)(x3)x^2 - 3 = (x + \sqrt{3})(x - \sqrt{3}) ですが、3\sqrt{3} は有理数ではないので、有理数の範囲では x23x^2 - 3 はこれ以上因数分解できません。
したがって、有理数の範囲での因数分解は (x2+4)(x23)(x^2+4)(x^2-3) です。
(イ) 実数の範囲での因数分解
(x2+4)(x23)(x^2+4)(x^2-3) をさらに因数分解します。
x23=(x+3)(x3)x^2 - 3 = (x + \sqrt{3})(x - \sqrt{3}) となります。
x2+4=0x^2 + 4 = 0 を解くと、x=±2ix = \pm 2i となり、これは実数ではありません。したがって、x2+4x^2+4 は実数の範囲ではこれ以上因数分解できません。
したがって、実数の範囲での因数分解は (x2+4)(x+3)(x3)(x^2+4)(x + \sqrt{3})(x - \sqrt{3}) です。
(ウ) 複素数の範囲での因数分解
x2+4=0x^2 + 4 = 0 を解くと、x=±2ix = \pm 2i となるので、x2+4=(x+2i)(x2i)x^2 + 4 = (x+2i)(x-2i) と因数分解できます。
したがって、複素数の範囲での因数分解は (x+2i)(x2i)(x+3)(x3)(x+2i)(x-2i)(x + \sqrt{3})(x - \sqrt{3}) です。

3. 最終的な答え

(ア) 有理数: (x2+4)(x23)(x^2+4)(x^2-3)
(イ) 実数: (x2+4)(x+3)(x3)(x^2+4)(x + \sqrt{3})(x - \sqrt{3})
(ウ) 複素数: (x+2i)(x2i)(x+3)(x3)(x+2i)(x-2i)(x + \sqrt{3})(x - \sqrt{3})

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