円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=2, BC=1, CD=4, DA=3であるとき、次の値を求めよ。 (1) $\cos A$ (2) $\sin A$ (3) 四角形ABCDの面積S

幾何学円に内接する四角形余弦定理三角比面積
2025/3/18
## 数学の問題の解答

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=2, BC=1, CD=4, DA=3であるとき、次の値を求めよ。
(1) cosA\cos A
(2) sinA\sin A
(3) 四角形ABCDの面積S

2. 解き方の手順

(1) cosA\cos A を求める。
円に内接する四角形において、対角の和は180度である。したがって、C=180AC = 180^\circ - Aである。
余弦定理を用いてBDの長さを二通りの方法で表す。
三角形ABDにおいて、
BD2=AB2+AD22ABADcosABD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos A
BD2=22+32223cosABD^2 = 2^2 + 3^2 - 2 \cdot 2 \cdot 3 \cdot \cos A
BD2=4+912cosABD^2 = 4 + 9 - 12 \cos A
BD2=1312cosABD^2 = 13 - 12 \cos A
三角形BCDにおいて、
BD2=BC2+CD22BCCDcosCBD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos C
BD2=12+42214cos(180A)BD^2 = 1^2 + 4^2 - 2 \cdot 1 \cdot 4 \cdot \cos (180^\circ - A)
BD2=1+168cos(180A)BD^2 = 1 + 16 - 8 \cos (180^\circ - A)
BD2=17+8cosABD^2 = 17 + 8 \cos A
これら2式は等しいので、
1312cosA=17+8cosA13 - 12 \cos A = 17 + 8 \cos A
20cosA=4-20 \cos A = 4
cosA=420\cos A = -\frac{4}{20}
cosA=15\cos A = -\frac{1}{5}
(2) sinA\sin A を求める。
sin2A+cos2A=1\sin^2 A + \cos^2 A = 1 より、
sin2A=1cos2A=1(15)2=1125=2425\sin^2 A = 1 - \cos^2 A = 1 - \left(-\frac{1}{5}\right)^2 = 1 - \frac{1}{25} = \frac{24}{25}
sinA=±2425=±265\sin A = \pm \sqrt{\frac{24}{25}} = \pm \frac{2\sqrt{6}}{5}
0<A<1800^\circ < A < 180^\circ より、sinA>0\sin A > 0であるから、
sinA=265\sin A = \frac{2\sqrt{6}}{5}
(3) 四角形ABCDの面積Sを求める。
四角形ABCDの面積は、三角形ABDと三角形BCDの面積の和である。
S=12ABADsinA+12BCCDsinCS = \frac{1}{2} AB \cdot AD \cdot \sin A + \frac{1}{2} BC \cdot CD \cdot \sin C
S=12(2)(3)sinA+12(1)(4)sin(180A)S = \frac{1}{2} (2)(3) \sin A + \frac{1}{2} (1)(4) \sin (180^\circ - A)
S=3sinA+2sinAS = 3 \sin A + 2 \sin A
S=5sinAS = 5 \sin A
S=5(265)S = 5 \left(\frac{2\sqrt{6}}{5}\right)
S=26S = 2\sqrt{6}

3. 最終的な答え

(1) cosA=15\cos A = -\frac{1}{5}
(2) sinA=265\sin A = \frac{2\sqrt{6}}{5}
(3) S=26S = 2\sqrt{6}

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