三角形ABCにおいて、∠ACBは鈍角であり、BC>ACである。AB=6, BC=3√2, sin∠ACB=√14/4である。 (1) sin∠BACの値を求める。 (2) cos∠BACの値を求め、辺ACの長さを求める。 (3) 辺AB上に∠ACD=90°となるような点Dをとる。このとき、線分CDの長さを求め、△BCDの外接円の中心をOとするとき、四角形OCDBの面積を求める。

幾何学三角形正弦定理余弦定理三角比外接円面積
2025/6/15

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、∠ACBは鈍角であり、BC>ACである。AB=6, BC=3√2, sin∠ACB=√14/4である。
(1) sin∠BACの値を求める。
(2) cos∠BACの値を求め、辺ACの長さを求める。
(3) 辺AB上に∠ACD=90°となるような点Dをとる。このとき、線分CDの長さを求め、△BCDの外接円の中心をOとするとき、四角形OCDBの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 正弦定理より、
ABsinACB=BCsinBAC\frac{AB}{\sin∠ACB} = \frac{BC}{\sin∠BAC}
6144=32sinBAC\frac{6}{\frac{\sqrt{14}}{4}} = \frac{3\sqrt{2}}{\sin∠BAC}
sinBAC=321464=288=278=74\sin∠BAC = \frac{3\sqrt{2} \cdot \sqrt{14}}{6 \cdot 4} = \frac{\sqrt{28}}{8} = \frac{2\sqrt{7}}{8} = \frac{\sqrt{7}}{4}
(2)
cos2BAC=1sin2BAC=1716=916\cos^2∠BAC = 1 - \sin^2∠BAC = 1 - \frac{7}{16} = \frac{9}{16}
よって、cosBAC=±34\cos∠BAC = \pm\frac{3}{4}
∠ACBが鈍角なので、∠BACは鋭角。したがって、cosBAC=34\cos∠BAC = \frac{3}{4}
余弦定理より、
BC2=AB2+AC22ABACcosBACBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2 \cdot AB \cdot AC \cdot \cos∠BAC
(32)2=62+AC226AC34(3\sqrt{2})^2 = 6^2 + AC^2 - 2 \cdot 6 \cdot AC \cdot \frac{3}{4}
18=36+AC29AC18 = 36 + AC^2 - 9AC
AC29AC+18=0AC^2 - 9AC + 18 = 0
(AC3)(AC6)=0(AC - 3)(AC - 6) = 0
AC=3,6AC = 3, 6
BC > AC より、AC = 3
(3)
△ACDにおいて、∠ACD = 90°より、
cosBAC=ACAD\cos∠BAC = \frac{AC}{AD}
34=3AD\frac{3}{4} = \frac{3}{AD}
AD=4AD = 4
CD=AD2AC2=4232=169=7CD = \sqrt{AD^2 - AC^2} = \sqrt{4^2 - 3^2} = \sqrt{16-9} = \sqrt{7}
△BCDの外接円の半径をRとする。
正弦定理より、
BCsinBDC=2R\frac{BC}{\sin∠BDC} = 2R
sinBDC=sin(180°ADC)=sinADC=ACAD=34\sin∠BDC = \sin(180° - ∠ADC) = \sin∠ADC = \frac{AC}{AD} = \frac{3}{4}
2R=3234=422R = \frac{3\sqrt{2}}{\frac{3}{4}} = 4\sqrt{2}
R=22R = 2\sqrt{2}
外接円の中心Oから辺BCへ下ろした垂線の足をMとすると、BM=MC=3√2/2
OM = √(R^2 - (3√2/2)^2) = √(8 - 18/4) = √(14/4) = √14/2
四角形OCDBの面積は△OBC+△ODC。
△OBC = 1/2 * BC * OM = 1/2 * 3√2 * √14/2 = 3√28/4 = 3√7/2
OD = R = 2√2, CD = √7
∠ODC = ∠OCD
∠DOC = 180° - 2∠ODC
∠BCD = ∠BCA + ∠ACD = ∠BCA + 90°
∠BCA = 180° - ∠BAC - ∠ABC より、
cosACB=1(144)2=11416=216=24\cos∠ACB = -\sqrt{1 - (\frac{\sqrt{14}}{4})^2} = -\sqrt{1-\frac{14}{16}} = -\sqrt{\frac{2}{16}} = -\frac{\sqrt{2}}{4}
余弦定理より
AB2=AC2+BC22ACBCcosACBAB^2 = AC^2 + BC^2 - 2AC \cdot BC \cdot \cos∠ACB
36=9+182332(24)36 = 9 + 18 - 2 \cdot 3 \cdot 3\sqrt{2} \cdot (-\frac{\sqrt{2}}{4})
36=27+936 = 27 + 9
cos∠ACB = -√2/4
∠BAC = arcsin(√7/4) ≒ 41.4°
∠ACB ≒ 100.9°
∠ABC ≒ 37.7°
∠BDC = arcsin(3/4)
OC = OD = 外接円の半径 = 2√2
四角形OCDBの面積 = △OBC + △ODC
△OBC = 1/2 * BC * OM = (1/2) * 3√2 * √14/2 = (3/4) * 2√7 = 3√7/2
△ODC = 1/2 * OD * CD * sin∠ODC = (1/2) * 2√2 * √7 * sin∠ODC = √14 * sin∠ODC

3. 最終的な答え

(1) sinBAC=74\sin∠BAC = \frac{\sqrt{7}}{4}
(2) cosBAC=34\cos∠BAC = \frac{3}{4}, AC=3AC = 3
(3) CD=7CD = \sqrt{7}、四角形OCDBの面積 = 372+72\frac{3\sqrt{7}}{2} + \frac{\sqrt{7}}{2} = 272\sqrt{7}

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