三角形ABCにおいて、辺BC, CA, ABの長さをそれぞれa, b, cとする。$\frac{a+b}{6}=\frac{b+c}{5}=\frac{c+a}{7}$であり、面積が$3\sqrt{15}$のとき、cosAとaを求めよ。

幾何学三角形余弦定理面積
2025/6/15

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺BC, CA, ABの長さをそれぞれa, b, cとする。a+b6=b+c5=c+a7\frac{a+b}{6}=\frac{b+c}{5}=\frac{c+a}{7}であり、面積が3153\sqrt{15}のとき、cosAとaを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた比の式から、各辺の長さを定数kを用いて表します。
a+b6=b+c5=c+a7=k\frac{a+b}{6}=\frac{b+c}{5}=\frac{c+a}{7}=kとおくと、
a+b=6ka+b=6k
b+c=5kb+c=5k
c+a=7kc+a=7k
これらの式を全て足し合わせると、
2(a+b+c)=18k2(a+b+c)=18k
a+b+c=9ka+b+c=9k
これと上記の式から、
c=(a+b+c)(a+b)=9k6k=3kc = (a+b+c) - (a+b) = 9k - 6k = 3k
a=(a+b+c)(b+c)=9k5k=4ka = (a+b+c) - (b+c) = 9k - 5k = 4k
b=(a+b+c)(c+a)=9k7k=2kb = (a+b+c) - (c+a) = 9k - 7k = 2k
よって、a:b:c=4:2:3a:b:c = 4:2:3となります。
a=4ka=4k, b=2kb=2k, c=3kc=3kと表せます。
次に、三角形の面積の公式を用います。三角形の面積をSとすると、
S=12bcsinAS = \frac{1}{2}bc\sin A
315=12(2k)(3k)sinA3\sqrt{15} = \frac{1}{2}(2k)(3k)\sin A
315=3k2sinA3\sqrt{15} = 3k^2 \sin A
sinA=15k2\sin A = \frac{\sqrt{15}}{k^2}
余弦定理より、
a2=b2+c22bccosAa^2 = b^2 + c^2 - 2bc\cos A
(4k)2=(2k)2+(3k)22(2k)(3k)cosA(4k)^2 = (2k)^2 + (3k)^2 - 2(2k)(3k)\cos A
16k2=4k2+9k212k2cosA16k^2 = 4k^2 + 9k^2 - 12k^2\cos A
3k2=12k2cosA3k^2 = -12k^2\cos A
cosA=14\cos A = -\frac{1}{4}
sin2A+cos2A=1\sin^2 A + \cos^2 A = 1より、
sin2A=1(14)2=1116=1516\sin^2 A = 1 - (-\frac{1}{4})^2 = 1 - \frac{1}{16} = \frac{15}{16}
sinA=154\sin A = \frac{\sqrt{15}}{4}
sinA=15k2\sin A = \frac{\sqrt{15}}{k^2}なので、154=15k2\frac{\sqrt{15}}{4} = \frac{\sqrt{15}}{k^2}
k2=4k^2 = 4
k=2k = 2 (k>0)
したがって、a=4k=4(2)=8a = 4k = 4(2) = 8

3. 最終的な答え

cosA=14\cos A = -\frac{1}{4}
a=8a = 8

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