(1) 媒介変数表示 $x = \cos\theta - 2\sin\theta$, $y = 6\cos\theta + 3\sin\theta$ で与えられる曲線の式を $x$ と $y$ で表す。 (2) 媒介変数 $t$ を用いて $x = \sin2t$, $y = \sin5t$ と表される曲線 $C$ と $y$ 軸との交点の個数を求める。

解析学媒介変数表示曲線三角関数交点
2025/4/30
## 問題の回答

1. 問題の内容

(1) 媒介変数表示 x=cosθ2sinθx = \cos\theta - 2\sin\theta, y=6cosθ+3sinθy = 6\cos\theta + 3\sin\theta で与えられる曲線の式を xxyy で表す。
(2) 媒介変数 tt を用いて x=sin2tx = \sin2t, y=sin5ty = \sin5t と表される曲線 CCyy 軸との交点の個数を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、x=cosθ2sinθx = \cos\theta - 2\sin\thetay=6cosθ+3sinθy = 6\cos\theta + 3\sin\theta を用いて cosθ\cos\thetasinθ\sin\thetaxxyy で表すことを考えます。
xx の式を6倍すると、6x=6cosθ12sinθ6x = 6\cos\theta - 12\sin\theta となります。
これを、y=6cosθ+3sinθy = 6\cos\theta + 3\sin\theta から引くと、
y6x=15sinθy - 6x = 15\sin\theta
sinθ=y6x15\sin\theta = \frac{y - 6x}{15}
次に、y=6cosθ+3sinθy = 6\cos\theta + 3\sin\theta の式を2倍すると、2y=12cosθ+6sinθ2y = 12\cos\theta + 6\sin\theta となります。
x=cosθ2sinθx = \cos\theta - 2\sin\theta の式を3倍すると、3x=3cosθ6sinθ3x = 3\cos\theta - 6\sin\theta となります。
2y2y から 3x3x の4倍を引くと、
2y3x=9cosθ2y - 3x = 9\cos\theta
cosθ=2y3x9\cos\theta = \frac{2y - 3x}{9}
sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta + \cos^2\theta = 1 を利用すると、
(y6x15)2+(2y3x9)2=1(\frac{y - 6x}{15})^2 + (\frac{2y - 3x}{9})^2 = 1
(y6x5)2/9+(2y3x3)2/9=1(\frac{y - 6x}{5})^2 / 9 + (\frac{2y - 3x}{3})^2 / 9 = 1
(y6x)2225+(2y3x)281=1\frac{(y-6x)^2}{225} + \frac{(2y-3x)^2}{81} = 1
(2)
曲線 CCyy 軸との交点を求めるので、x=0x = 0 となる tt を探します。
x=sin2t=0x = \sin2t = 0 となるのは、2t=nπ2t = n\pi (nn は整数) つまり t=nπ2t = \frac{n\pi}{2} のときです。
このとき、y=sin5t=sin(5nπ2)y = \sin5t = \sin(5\frac{n\pi}{2}) となります。
nn が偶数のとき、n=2kn = 2k (kk は整数) とすると、t=kπt = k\pi となり、y=sin(5kπ)=0y = \sin(5k\pi) = 0 となります。
nn が奇数のとき、n=2k+1n = 2k+1 (kk は整数) とすると、t=(2k+1)π2t = \frac{(2k+1)\pi}{2} となり、y=sin(5(2k+1)π2)=sin((5k+52)π)=sin(5kπ+52π)=sin(52π)=sin(π2)=1y = \sin(5\frac{(2k+1)\pi}{2}) = \sin((5k+\frac{5}{2})\pi) = \sin(5k\pi + \frac{5}{2}\pi) = \sin(\frac{5}{2}\pi) = \sin(\frac{\pi}{2}) = 1 または y=sin(π2)=1y = \sin(-\frac{\pi}{2}) = -1 のどちらかになります。
0t<2π0 \le t < 2\pi で考えます。
t=nπ2t = \frac{n\pi}{2} なので、n=0,1,2,3n = 0, 1, 2, 3 の範囲です。
t=0,π2,π,3π2t = 0, \frac{\pi}{2}, \pi, \frac{3\pi}{2} となります。
t=0t = 0 のとき、x=0,y=0x = 0, y = 0
t=π2t = \frac{\pi}{2} のとき、x=0,y=1x = 0, y = 1
t=πt = \pi のとき、x=0,y=0x = 0, y = 0
t=3π2t = \frac{3\pi}{2} のとき、x=0,y=1x = 0, y = -1
y=sin5ty=\sin 5t は周期が2π/52\pi/5 なので、0t<2π0\leq t < 2\piで考えると、55回振動します。
sin2t=0\sin 2t = 0 となるのは、2t=nπ2t = n\pi なので、t=nπ2t = \frac{n\pi}{2} です。n=0,1,2,3,4,5,6,7n = 0,1,2,3,4,5,6,7 で、t=0,π2,π,3π2,2π,5π2,3π,7π2t = 0, \frac{\pi}{2}, \pi, \frac{3\pi}{2}, 2\pi, \frac{5\pi}{2}, 3\pi, \frac{7\pi}{2}.
よって、交点はt=0,π2,π,3π2,2πt = 0, \frac{\pi}{2}, \pi, \frac{3\pi}{2}, 2\piに対応するので、
y=sin5t=sin5nπ2y = \sin 5t = \sin \frac{5n\pi}{2}.
n=0,1,2,3,4,5,6,7n = 0,1,2,3,4,5,6,7に対して、y=0,1,0,1,0y = 0, 1, 0, -1, 0となるので、
0t<2π0\leq t < 2\piにおけるx=0x = 0でのyyの値は、0,1,0,10, 1, 0, -1
t=kπ2t = \frac{k\pi}{2}, (kkは整数)
sin5t=sin(5kπ/2)\sin 5t = \sin (5k\pi/2).
tt2π2\pi変化するとsin2t\sin 2t22回、sin5tsin 5t55回振動します。
0t<2π0 \le t < 2\pisin2t=0sin 2t = 0 となるのは、上記のようにt=kπ/2,k=0,...,3t = k\pi/2, k = 0, ..., 3 です。
このうち、y=sin5ty = \sin 5t は、t=π/2,3π/2t = \pi/2, 3\pi/2 でそれぞれ 111-1 をとります。y=0y = 0t=0,π,2πt = 0, \pi, 2\pi.
さらに、x=sin2tx = \sin 2ty=sin5ty = \sin 5t はそれぞれ周期が π\pi2π5\frac{2\pi}{5}であるので、
1111個。

3. 最終的な答え

(1) (y6x)2225+(2y3x)281=1\frac{(y-6x)^2}{225} + \frac{(2y-3x)^2}{81} = 1
(2) 11個

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