三角形ABCにおいて、AB=2, BC=3, ∠ABC=60°とする。 (1) CAの長さを求め、三角形ABCの種類を判定する。 (2) 三角形ABCの外接円Oの半径と面積を求める。 (3) 円O上の点Bを含まない弧AC上に点DをAD=CDとなるようにとる。BDの長さを求める。

幾何学三角形余弦定理正弦定理外接円面積鋭角三角形
2025/4/30
はい、承知しました。問題文を読み解き、順を追って解答します。

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=2, BC=3, ∠ABC=60°とする。
(1) CAの長さを求め、三角形ABCの種類を判定する。
(2) 三角形ABCの外接円Oの半径と面積を求める。
(3) 円O上の点Bを含まない弧AC上に点DをAD=CDとなるようにとる。BDの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、余弦定理を用いてCAの長さを求める。
CA2=AB2+BC22ABBCcosABCCA^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos∠ABC
CA2=22+32223cos60°CA^2 = 2^2 + 3^2 - 2 \cdot 2 \cdot 3 \cdot \cos60°
CA2=4+91212=136=7CA^2 = 4 + 9 - 12 \cdot \frac{1}{2} = 13 - 6 = 7
CA=7CA = \sqrt{7}
次に、三角形の種類を判定する。
BC2=32=9BC^2 = 3^2 = 9
CA2+AB2=7+22=7+4=11CA^2 + AB^2 = 7 + 2^2 = 7 + 4 = 11
BC2<CA2+AB2BC^2 < CA^2 + AB^2
したがって、三角形ABCは鋭角三角形である。
(2)
正弦定理を用いて外接円の半径Rを求める。
CAsinABC=2R\frac{CA}{\sin∠ABC} = 2R
R=CA2sinABC=7232=73=213R = \frac{CA}{2\sin∠ABC} = \frac{\sqrt{7}}{2 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{\sqrt{7}}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{21}}{3}
三角形ABCの面積Sを求める。
S=12ABBCsinABCS = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot BC \cdot \sin∠ABC
S=1223sin60°=332=332S = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 3 \cdot \sin60° = 3 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{3\sqrt{3}}{2}
(3)
AD=CDより、弧ADと弧CDの長さは等しい。したがって、BDは∠ABCの二等分線である。∠ABD=∠CBD=30°
cosABC=AB2+BC2AC22ABBC\cos∠ABC = \frac{AB^2 + BC^2 - AC^2}{2 \cdot AB \cdot BC}
cosABC=22+32(7)2223=4+9712=612=12\cos∠ABC = \frac{2^2 + 3^2 - (\sqrt{7})^2}{2 \cdot 2 \cdot 3} = \frac{4 + 9 - 7}{12} = \frac{6}{12} = \frac{1}{2}
AD = CD = x とおく。余弦定理より、
AD2=AB2+BD22ABBDcos30°AD^2 = AB^2 + BD^2 - 2 \cdot AB \cdot BD \cdot \cos 30°
x2=4+BD222BD32x^2 = 4 + BD^2 - 2 \cdot 2 \cdot BD \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}
x2=BD223BD+4x^2 = BD^2 - 2\sqrt{3}BD + 4
CD2=BC2+BD22BCBDcos30°CD^2 = BC^2 + BD^2 - 2 \cdot BC \cdot BD \cdot \cos 30°
x2=9+BD223BD32x^2 = 9 + BD^2 - 2 \cdot 3 \cdot BD \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}
x2=BD233BD+9x^2 = BD^2 - 3\sqrt{3}BD + 9
BD223BD+4=BD233BD+9BD^2 - 2\sqrt{3}BD + 4 = BD^2 - 3\sqrt{3}BD + 9
3BD=5\sqrt{3}BD = 5
BD=53=533BD = \frac{5}{\sqrt{3}} = \frac{5\sqrt{3}}{3}

3. 最終的な答え

(1) CA = 7\sqrt{7}。三角形ABCは鋭角三角形である。
(2) 外接円の半径は213\frac{\sqrt{21}}{3}。面積は332\frac{3\sqrt{3}}{2}
(3) BD = 533\frac{5\sqrt{3}}{3}

「幾何学」の関連問題

## 1. 問題の内容

空間ベクトル外積一次独立一次従属立方体
2025/6/18

座標空間内の3点A(2, 4, 0), B(1, 1, 1), C(a, b, c)が一直線上にある。さらに、点Cがzx平面上にあるとき、aとcの値を求める。

ベクトル空間ベクトル直線座標空間
2025/6/18

円周上に異なる7点A, B, C, D, E, F, Gがある。これらの点を頂点とする四角形は全部で何個あるか。

組み合わせ図形四角形
2025/6/18

平面上の任意の4点A, B, C, Dに対して、ベクトル $\overrightarrow{BC} + \overrightarrow{DA}$ と等しいベクトルを、選択肢の中から選ぶ問題です。

ベクトルベクトルの加法平面ベクトル
2025/6/18

平面上の任意の4点A, B, C, Dに対して、ベクトル $\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{DA}$ と等しいベクトルを選択肢の中から選びます。

ベクトルベクトルの和ベクトルの差図形
2025/6/18

平面上の任意の4点A, B, C, Dに対して、ベクトル $\overrightarrow{CB} - \overrightarrow{CD}$ と常に等しいベクトルを選択肢の中から選び出す問題です。

ベクトルベクトルの差幾何ベクトル
2025/6/18

平面上の任意の4点A, B, C, Dに対して、ベクトル $\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{DA}$ と常に等しいベクトルを選択する問題です。

ベクトルベクトルの加法幾何学
2025/6/18

平面上に任意の4点A, B, C, Dがあるとき、$\vec{CD} + \vec{DA}$ と等しいベクトルを選びなさい。

ベクトルベクトルの加法図形
2025/6/18

与えられた図において、ベクトル $\vec{a} - \vec{b}$ と同じベクトルを選択する問題です。

ベクトルベクトルの減算図形
2025/6/18

問題は、与えられたベクトル$\overrightarrow{-b}$ と同じベクトルを、図の中から選ぶ問題です。

ベクトルベクトルの加減算ベクトルの向き
2025/6/18