曲線 $y = \log x$ について、次の接線の方程式を求める問題です。 (1) 傾きが $e$ である接線の方程式 (2) 原点を通る接線の方程式

解析学対数関数微分接線微分法
2025/4/30

1. 問題の内容

曲線 y=logxy = \log x について、次の接線の方程式を求める問題です。
(1) 傾きが ee である接線の方程式
(2) 原点を通る接線の方程式

2. 解き方の手順

(1) 傾きが ee である接線の方程式
まず、曲線の微分を求めます。
y=1xy' = \frac{1}{x}
接点の xx 座標を tt とすると、接線の傾きは 1t\frac{1}{t} となります。
問題より、接線の傾きは ee であるので、
1t=e\frac{1}{t} = e
t=1et = \frac{1}{e}
したがって、接点の座標は (1e,log1e)(\frac{1}{e}, \log \frac{1}{e}) となります。
log1e=loge1=loge=1\log \frac{1}{e} = \log e^{-1} = -\log e = -1 なので、接点の座標は (1e,1)(\frac{1}{e}, -1) です。
接線の方程式は、
y(1)=e(x1e)y - (-1) = e(x - \frac{1}{e})
y+1=ex1y + 1 = ex - 1
y=ex2y = ex - 2
(2) 原点を通る接線の方程式
接点の xx 座標を tt とすると、接点の座標は (t,logt)(t, \log t) となります。
接線の傾きは 1t\frac{1}{t} です。
接線の方程式は、
ylogt=1t(xt)y - \log t = \frac{1}{t}(x - t)
この接線が原点 (0,0)(0, 0) を通るので、
0logt=1t(0t)0 - \log t = \frac{1}{t}(0 - t)
logt=1-\log t = -1
logt=1\log t = 1
t=et = e
したがって、接点の座標は (e,loge)=(e,1)(e, \log e) = (e, 1) です。
接線の方程式は、
y1=1e(xe)y - 1 = \frac{1}{e}(x - e)
y1=1ex1y - 1 = \frac{1}{e}x - 1
y=1exy = \frac{1}{e}x

3. 最終的な答え

(1) 傾きが ee である接線の方程式: y=ex2y = ex - 2
(2) 原点を通る接線の方程式: y=1exy = \frac{1}{e}x

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