$xy$平面上に2つの円 $C_1: x^2 + y^2 = 4$ と $C_2: x^2 - 6rx + y^2 - 8ry + 16r^2 = 0$ がある。 (1) 円 $C_2$ の中心の座標と半径を求める。 (2) 円 $C_1$ と $C_2$ が接するときの $r$ の値を2つ求める。 (3) 2つの円の半径が等しいときの $r$ の値を求め、そのときの2つの円の交点を通る直線の方程式を求める。

幾何学座標平面接する方程式
2025/4/30

1. 問題の内容

xyxy平面上に2つの円 C1:x2+y2=4C_1: x^2 + y^2 = 4C2:x26rx+y28ry+16r2=0C_2: x^2 - 6rx + y^2 - 8ry + 16r^2 = 0 がある。
(1) 円 C2C_2 の中心の座標と半径を求める。
(2) 円 C1C_1C2C_2 が接するときの rr の値を2つ求める。
(3) 2つの円の半径が等しいときの rr の値を求め、そのときの2つの円の交点を通る直線の方程式を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 C2C_2 の方程式を平方完成する。
x26rx+y28ry+16r2=0x^2 - 6rx + y^2 - 8ry + 16r^2 = 0
(x26rx+9r2)+(y28ry+16r2)+16r29r216r2=0(x^2 - 6rx + 9r^2) + (y^2 - 8ry + 16r^2) + 16r^2 - 9r^2 - 16r^2 = 0
(x3r)2+(y4r)2=9r2(x - 3r)^2 + (y - 4r)^2 = 9r^2
よって、円 C2C_2 の中心の座標は (3r,4r)(3r, 4r) で、半径は 3r3r である。
(2) 円 C1C_1 の中心は (0,0)(0, 0) で、半径は 22 である。
C1C_1C2C_2 が接するとき、2つの円の中心間の距離は、2つの円の半径の和または差に等しい。
中心間の距離は (3r0)2+(4r0)2=9r2+16r2=25r2=5r\sqrt{(3r - 0)^2 + (4r - 0)^2} = \sqrt{9r^2 + 16r^2} = \sqrt{25r^2} = 5r である。
半径の和の場合、5r=2+3r5r = 2 + 3r より、2r=22r = 2 なので、r=1r = 1
半径の差の場合、5r=23r5r = |2 - 3r|
5r=23r5r = 2 - 3r より、8r=28r = 2 なので、r=14r = \frac{1}{4}
5r=3r25r = 3r - 2 より、2r=22r = -2 なので、r=1r = -1。しかし、rrは正なので、これは不適。
したがって、r=1r = 1r=14r = \frac{1}{4} である。14<1\frac{1}{4} < 1 より、r=14,1r = \frac{1}{4}, 1
(3) 2つの円の半径が等しいとき、3r=23r = 2 より、r=23r = \frac{2}{3}
このとき、C1:x2+y2=4C_1: x^2 + y^2 = 4C2:(x2)2+(y83)2=4C_2: (x - 2)^2 + (y - \frac{8}{3})^2 = 4
2つの円の交点を通る直線の方程式は、x2+y24((x2)2+(y83)24)=0x^2 + y^2 - 4 - ((x - 2)^2 + (y - \frac{8}{3})^2 - 4) = 0
x2+y24(x24x+4+y2163y+6494)=0x^2 + y^2 - 4 - (x^2 - 4x + 4 + y^2 - \frac{16}{3}y + \frac{64}{9} - 4) = 0
4x+163y4649=04x + \frac{16}{3}y - 4 - \frac{64}{9} = 0
36x+48y3664=036x + 48y - 36 - 64 = 0
36x+48y100=036x + 48y - 100 = 0
48y=36x+10048y = -36x + 100
y=3648x+10048y = -\frac{36}{48}x + \frac{100}{48}
y=34x+2512y = -\frac{3}{4}x + \frac{25}{12}

3. 最終的な答え

(1) C2C_2 の中心の座標は (3r,4r)(3r, 4r)、半径は 3r3r である。
(2) r=14,1r = \frac{1}{4}, 1
(3) r=23r = \frac{2}{3}、直線の方程式は y=34x+2512y = -\frac{3}{4}x + \frac{25}{12}

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