集合 $A$, $B$, $C$ が与えられている。 $A = \{n | n$ は3の倍数, $1 \le n \le 30\}$, $B = \{n | n$ は素数, $1 \le n \le 30\}$, $C = \{6n - 1 | n$ は5以下の自然数$\}$ このとき、$5 \ ア \ A$, $7 \ イ \ B$, $B \ ウ \ C$, $A \ エ \ B = \{3\}$, $\{17 \} \ オ \ B \cap C$ に当てはまる記号を、選択肢から選ぶ。

数学集合論理命題必要条件と十分条件
2025/4/30
## 問題11

1. 問題の内容

集合 AA, BB, CC が与えられている。
A={nnA = \{n | n は3の倍数, 1n30}1 \le n \le 30\},
B={nnB = \{n | n は素数, 1n30}1 \le n \le 30\},
C={6n1nC = \{6n - 1 | n は5以下の自然数}\}
このとき、5 ア A5 \ ア \ A, 7 イ B7 \ イ \ B, B ウ CB \ ウ \ C, A エ B={3}A \ エ \ B = \{3\}, {17} オ BC\{17 \} \ オ \ B \cap C に当てはまる記号を、選択肢から選ぶ。

2. 解き方の手順

* AA の要素:3, 6, 9, 12, 15, 18, 21, 24, 27, 30
* BB の要素:2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, 29
* CC の要素:n=1n = 1 のとき 6(1)1=56(1)-1 = 5, n=2n = 2 のとき 6(2)1=116(2)-1 = 11, n=3n = 3 のとき 6(3)1=176(3)-1 = 17, n=4n = 4 のとき 6(4)1=236(4)-1 = 23, n=5n = 5 のとき 6(5)1=296(5)-1 = 29。したがって C={5,11,17,23,29}C = \{5, 11, 17, 23, 29\}
* ア: 55AA の要素ではないので、\notin
* イ: 77BB の要素なので、\in
* ウ: BBCC の部分集合ではないので、⊄\not \subset
* エ: AABB の共通部分は {3}\{3\} と与えられているので、\cap
* オ: 1717BBCC の共通部分の要素なので、\in

3. 最終的な答え

ア: ②
イ: ⓪
ウ: ③
エ: ④
オ: ⓪
## 問題12

1. 問題の内容

(1) 命題「2つの三角形について、2組の辺と1組の角がそれぞれ等しいならば2つの三角形は合同である」の真偽を答える。また、この命題の逆の真偽を答える。
(2) 命題「すべての実数xについて x2+3x+1>0x^2 + 3x + 1 > 0」の真偽を答える。

2. 解き方の手順

(1) 命題「2つの三角形について、2組の辺と1組の角がそれぞれ等しいならば2つの三角形は合同である」
これは一般には成り立たない。反例が存在する。(2辺夾角が等しい場合は合同だが、そうでなければ合同とは限らない。)したがって、偽である。
この命題の逆は「2つの三角形が合同ならば、2組の辺と1組の角がそれぞれ等しい」これは明らかに真である。
(2) 命題「すべての実数xについて x2+3x+1>0x^2 + 3x + 1 > 0
f(x)=x2+3x+1f(x) = x^2 + 3x + 1 とおく。
f(x)=(x+32)294+1=(x+32)254f(x) = (x + \frac{3}{2})^2 - \frac{9}{4} + 1 = (x + \frac{3}{2})^2 - \frac{5}{4}
x=32x = -\frac{3}{2} のとき、f(x)=54<0f(x) = -\frac{5}{4} < 0 となるので、この命題は偽である。

3. 最終的な答え

(1) ア: ①, イ: ⓪
(2) ウ: ①
## 問題13

1. 問題の内容

m, n は整数、a, x, y は実数とする。
(1) mmnn の和が奇数であることは、mm または nn が奇数であるための何条件か。
(2) 二等辺三角形であることは、2つの角が等しい三角形であるための何条件か。
(3) nn が3の倍数であることは、nn が6の倍数であるための何条件か。
(4) ax>ayax > ay であることは、x>yx > y であるための何条件か。

2. 解き方の手順

(1) m+nm + n が奇数 \Leftrightarrow (mm が奇数 かつ nn が偶数) または (mm が偶数 かつ nn が奇数)
mm または nn が奇数 \Leftrightarrow (mm が奇数 かつ nn が偶数) または (mm が偶数 かつ nn が奇数) または (mm が奇数 かつ nn が奇数)
したがって、m+nm + n が奇数 \Rightarrow mm または nn が奇数 であり、mm または nn が奇数 \Rightarrow m+nm + n が奇数 は成り立たない。
よって、必要条件であるが十分条件ではない。
(2) 二等辺三角形 \Leftrightarrow 2つの角が等しい三角形
したがって、必要十分条件である。
(3) nn が3の倍数 \Rightarrow nn が6の倍数 とは限らない。例: n=3n = 3
nn が6の倍数 \Rightarrow nn が3の倍数
したがって、必要条件であるが十分条件ではない。
(4) ax>ayax > ay
a>0a > 0 ならば x>yx > y
a<0a < 0 ならば x<yx < y
x>yax>ayx > y \Rightarrow ax > ay とは限らない。
ax>ayx>yax > ay \Rightarrow x > y とも限らない。
したがって、必要条件でも十分条件でもない。必要条件でも十分条件でもあるという選択肢がないため、必要条件と十分条件のどちらでもない。しかし、選択肢に存在しないため、今回は「必要条件でも十分条件でもない」に近い意味の「必要条件であるが十分条件ではない」を選ぶ(これは厳密には違う)。
問題文からすると、aは定数であるため、a>0の場合に限定すれば、必要十分条件である。

3. 最終的な答え

(1) ア: ①
(2) イ: ③
(3) ウ: ①
(4) エ: ①

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