底面の半径が 8cm、高さが 24cm の円錐形の容器に、毎秒 5 $cm^3$ の割合で水を注ぐ。水面の高さが 12cm になったときの水面の上昇速度を求める。

解析学微分体積円錐変化率
2025/3/18

1. 問題の内容

底面の半径が 8cm、高さが 24cm の円錐形の容器に、毎秒 5 cm3cm^3 の割合で水を注ぐ。水面の高さが 12cm になったときの水面の上昇速度を求める。

2. 解き方の手順

円錐の体積 VV、半径 rr、高さ hh の間には以下の関係がある。
V=13πr2hV = \frac{1}{3} \pi r^2 h
円錐の相似の関係から、水面の高さと半径の比は常に一定である。
容器の高さが 24cm、半径が 8cm なので、高さと半径の比は 24:8 = 3:1 である。
したがって、水面の高さ hh と半径 rr の間には以下の関係が成り立つ。
h=3rh = 3r
r=h3r = \frac{h}{3}
体積 VV を高さ hh の関数として表す。
V=13π(h3)2h=πh327V = \frac{1}{3} \pi (\frac{h}{3})^2 h = \frac{\pi h^3}{27}
両辺を時間 tt で微分する。
dVdt=π273h2dhdt=πh29dhdt\frac{dV}{dt} = \frac{\pi}{27} \cdot 3h^2 \frac{dh}{dt} = \frac{\pi h^2}{9} \frac{dh}{dt}
問題文より、dVdt=5\frac{dV}{dt} = 5 cm3cm^3/s であり、h=12h = 12 cm のときの dhdt\frac{dh}{dt} を求めたい。
5=π(12)29dhdt5 = \frac{\pi (12)^2}{9} \frac{dh}{dt}
5=144π9dhdt5 = \frac{144\pi}{9} \frac{dh}{dt}
5=16πdhdt5 = 16\pi \frac{dh}{dt}
dhdt=516π\frac{dh}{dt} = \frac{5}{16\pi}

3. 最終的な答え

水面の上昇速度は 516π\frac{5}{16\pi} cm/s

「解析学」の関連問題

与えられた2つの定積分を計算します。積分の中には絶対値記号が含まれています。 (1) $\int_{0}^{3} |x-1| dx$ (2) $\int_{-1}^{5} |x^2 - x - 6| ...

定積分絶対値積分
2025/6/11

与えられた関数 $y$ について、マクローリン級数を求めます。マクローリン級数とは、関数 $f(x)$ の $x=0$ におけるテイラー展開のことであり、次のように表されます。 $f(x) = \su...

マクローリン級数テイラー展開関数微分積分指数関数三角関数対数関数
2025/6/11

与えられた曲線または直線で囲まれた部分の面積 $S$ を求める問題です。 (1) $y=x^2-4x$ と $x$軸 (2) $y=x^2-4x+5$ と $x$軸, $y$軸, $x=3$ (3) ...

積分面積定積分二次関数
2025/6/11

次の関数のマクローリン級数を求めよ。 (1) $y = x^2 \sin x$ (2) $y = e^{2x}$ (4) $y = \tan^{-1} x$ (5) $y = 3^x$

マクローリン級数テイラー展開三角関数指数関数
2025/6/11

与えられた関数$y = e^{2x}$、$y = \frac{1}{x^2 + 1}$、$y = x^2e^x$のマクローリン級数をそれぞれ求める。

マクローリン級数テイラー展開無限級数指数関数等比級数
2025/6/11

関数 $y = \log x$ ($x > 0$)のグラフ上の点 $P(t, \log t)$ における接線を $l$ とする。点 $P$ を通り、$l$ に垂直な直線を $m$ とする。2本の直線 ...

微分接線積分対数関数面積
2025/6/11

与えられた各関数について、マクローリン級数を求める問題です。マクローリン級数とは、関数を $x=0$ の周りでテイラー展開したものです。

マクローリン級数テイラー展開級数三角関数指数関数
2025/6/11

(1) $x \ge 0$ のとき、$\frac{1}{x+1} \ge \frac{1}{x^2+x+1}$ を示す。 (2) $\log 2 > \int_{0}^{1} \frac{dx}{x^...

不等式積分対数関数微分積分
2025/6/11

与えられた各関数について、マクローリン級数を求める問題です。

マクローリン級数テイラー展開指数関数三角関数対数関数級数
2025/6/11

(1) $x \geq 0$のとき、$\frac{1}{x^2+x+1} \geq \frac{1}{(x+1)^2}$ を示す。 (2) $\int_{0}^{1} \frac{dx}{x^2+x+...

不等式積分定積分代数不等式
2025/6/11