$a=3$, $b=6$ とし、$h(x)=f(x)g(x)$とする。$-1 \le x \le \frac{1}{2}$ の範囲における関数 $h(x)$ の最小値について考える。$t = 8^x$ とおき、$h(x)$ を $t$ を用いて表し、$-1 \le x \le \frac{1}{2}$ の範囲における $h(x)$ の最小値、および $h(x)$ が取り得る最小の整数を求める問題。

解析学関数の最小値指数関数2次関数対数関数
2025/4/30

1. 問題の内容

a=3a=3, b=6b=6 とし、h(x)=f(x)g(x)h(x)=f(x)g(x)とする。1x12-1 \le x \le \frac{1}{2} の範囲における関数 h(x)h(x) の最小値について考える。t=8xt = 8^x とおき、h(x)h(x)tt を用いて表し、1x12-1 \le x \le \frac{1}{2} の範囲における h(x)h(x) の最小値、および h(x)h(x) が取り得る最小の整数を求める問題。

2. 解き方の手順

まず、t=8x=(23)x=23xt = 8^x = (2^3)^x = 2^{3x} である。また、26x=(23x)2=(8x)2=t22^{6x} = (2^{3x})^2 = (8^x)^2 = t^2
したがって、カ = tt, キ = t2t^2 である。
h(x)=23x+26x=t+t2h(x)=2^{3x} + 2^{6x} = t+t^2
xx1x12-1 \le x \le \frac{1}{2} の範囲を動くとき、t=8xt = 8^x の取り得る値の範囲を考える。
x=1x = -1 のとき、t=81=18t = 8^{-1} = \frac{1}{8}
x=12x = \frac{1}{2} のとき、t=812=(23)12=232=23=22t = 8^{\frac{1}{2}} = (2^3)^{\frac{1}{2}} = 2^{\frac{3}{2}} = \sqrt{2^3} = 2\sqrt{2}
したがって、18t22\frac{1}{8} \le t \le 2\sqrt{2} なので、ク = 1, ケ = 8, コ = 2, サ =
2.
h(x)=t2+t=(t+12)214h(x) = t^2 + t = (t+\frac{1}{2})^2 - \frac{1}{4} である。
18t22\frac{1}{8} \le t \le 2\sqrt{2} なので、t=12t = -\frac{1}{2} は範囲外。
t=18t = \frac{1}{8} のとき、h(x)=(18)2+18=164+864=964h(x) = (\frac{1}{8})^2 + \frac{1}{8} = \frac{1}{64} + \frac{8}{64} = \frac{9}{64}
t=22t = 2\sqrt{2} のとき、h(x)=(22)2+22=8+22=8+2×1.414=8+2.828=10.828h(x) = (2\sqrt{2})^2 + 2\sqrt{2} = 8 + 2\sqrt{2} = 8 + 2 \times 1.414 = 8 + 2.828 = 10.828
t=18t = \frac{1}{8}のとき、h(x)=964h(x)=\frac{9}{64}は最小値を与える。
1x12-1 \le x \le \frac{1}{2}の範囲におけるh(x)h(x)の最小値は、964\frac{9}{64}である。
h(t)=(t+12)214h(t)=(t+\frac{1}{2})^2 - \frac{1}{4}
18t22\frac{1}{8} \le t \le 2\sqrt{2} の範囲でh(x)h(x)がとりうる最小値はt=18t=\frac{1}{8}のときでh(x)=964h(x)=\frac{9}{64}である。
シ = 9, ス = 6, セ =
4.
1x12-1 \le x \le \frac{1}{2} の範囲において、h(x)h(x) が取り得る値のうち、最小の整数は0。なぜなら、964\frac{9}{64} は 0 と 1 の間にあるから。よって、ソタ =

0. $h(x) = 0$ を満たす $x$ の値は、$t + t^2 = 0$ より、$t(1+t) = 0$ なので、$t=0$ または $t=-1$。

t=8xt = 8^x なので、8x=08^x = 0 または 8x=18^x = -1 を満たす xx は存在しない。したがって、そのような xx は存在しないため、問題文がおかしい。しかし、0と最も近い値をとるのは、h(x)=964h(x) = \frac{9}{64}より、t=18\frac{1}{8}のときなので、
x=log818=1x=\log_8 \frac{1}{8}=-1より、問題文に矛盾する。
おそらくは問題の意図は最小値を取る時のxxなので、
t=18t = \frac{1}{8}のとき、x=log818=log881=1x = \log_8 \frac{1}{8} = \log_8 8^{-1} = -1 となる。
よって、x = -1 を求める問題と解釈して、チツ = -2, テ = -
2.

3. 最終的な答え

カ = tt
キ = t2t^2
ク = 1
ケ = 8
コ = 2
サ = 2
シ = 9
ス = 6
セ = 4
ソタ = 0
チツ = -2
テ = 2

「解析学」の関連問題

$0 \le x < 2\pi$ の範囲で、以下の2つの三角関数を含む方程式を解く問題です。 (1) $\cos(2x - \frac{\pi}{6}) = -1$ (2) $\sin(2x - \f...

三角関数方程式三角関数の合成解の範囲
2025/4/30

問題は、与えられた範囲 $0 \le x \le \pi$ において、以下の2つの三角関数の最大値、最小値、およびそれらをとるときの $x$ の値を求めることです。 (1) $y = \sin x +...

三角関数最大値最小値範囲cossin
2025/4/30

$\sin{\frac{\pi}{8}} \cos{\frac{\pi}{8}}$, $\sin^2{\frac{\pi}{12}}$, $\cos^2{\frac{5\pi}{12}}$ の値を求め...

三角関数倍角の公式半角の公式三角関数の値
2025/4/30

$0 \leqq \theta < 2\pi$ のとき、以下の(1)の方程式と(2)の不等式を解く。 (1) $\sin 2\theta = \sin \theta$ (2) $\cos 2\thet...

三角関数方程式不等式三角関数の合成
2025/4/30

$h(x) = x^2 - 6x + 9$ が与えられている。 $C_1: y = h(x)$, $C_2: y = h(x+4)$ とする。 (1) $C_1$ 上の点 $(1, h(1))$ にお...

微分接線積分面積
2025/4/30

0 ≤ θ < 2π の範囲において、以下の式(1)を満たすθについて考える問題です。 $\sqrt{3} \sin 2\theta + \cos 2\theta = \frac{8}{3} \cos...

三角関数三角関数の合成2倍角の公式方程式解の公式arcsin
2025/4/30

$a=3, b=6$ とし、$h(x) = f(x) + g(x)$ とする。 $-1 \le x \le \frac{1}{2}$ の範囲における関数 $h(x)$ の最小値を考えます。ここで、$t...

関数の最小値指数関数二次関数対数関数関数の合成
2025/4/30

$a=3$, $b=6$とし、$h(x) = f(x) + g(x)$とする。$-1 \leq x \leq \frac{1}{2}$の範囲における関数$h(x)$の最小値について考える。$t = 8...

関数の最小値指数関数微分不等式
2025/4/30

与えられた積分 $\int xe^{-2x} dx$ を計算します。

積分部分積分指数関数
2025/4/30

関数 $f(x)=(x-1)^2(x+1)^2$ について、以下の問いに答えます。 (1) 関数 $y=f(x)$ の増減および極値を調べて、そのグラフの概形を描きます。 (2) $t$ を定数とする...

関数の増減極値接線グラフ微分
2025/4/30