$h(x) = x^2 - 6x + 9$ が与えられている。 $C_1: y = h(x)$, $C_2: y = h(x+4)$ とする。 (1) $C_1$ 上の点 $(1, h(1))$ における $C_1$ の接線 $l$ の方程式を求める。 (2) $C_1$ と $C_2$ の交点の $x$ 座標を求める。$0 \le x \le 交点のx座標$ の範囲において、$C_1$ と $C_2$ および $y$ 軸で囲まれた図形 $D$ の面積を求める。直線 $l$ によって $D$ を二つの部分に分けたとき、$l$ の上側にある部分の面積を $S_1$, $l$ の下側にある部分の面積を $S_2$ とすると、$S_1 : S_2$ を求める。

解析学微分接線積分面積
2025/4/30

1. 問題の内容

h(x)=x26x+9h(x) = x^2 - 6x + 9 が与えられている。
C1:y=h(x)C_1: y = h(x), C2:y=h(x+4)C_2: y = h(x+4) とする。
(1) C1C_1 上の点 (1,h(1))(1, h(1)) における C1C_1 の接線 ll の方程式を求める。
(2) C1C_1C2C_2 の交点の xx 座標を求める。0x交点のx座標0 \le x \le 交点のx座標 の範囲において、C1C_1C2C_2 および yy 軸で囲まれた図形 DD の面積を求める。直線 ll によって DD を二つの部分に分けたとき、ll の上側にある部分の面積を S1S_1, ll の下側にある部分の面積を S2S_2 とすると、S1:S2S_1 : S_2 を求める。

2. 解き方の手順

(1)
h(1)=126(1)+9=16+9=4h(1) = 1^2 - 6(1) + 9 = 1 - 6 + 9 = 4
h(x)=2x6h'(x) = 2x - 6
h(1)=2(1)6=26=4h'(1) = 2(1) - 6 = 2 - 6 = -4
よって、ll の方程式は
y4=4(x1)y - 4 = -4(x - 1)
y=4x+4+4y = -4x + 4 + 4
y=4x+8y = -4x + 8
(2)
C1:y=x26x+9C_1: y = x^2 - 6x + 9
C2:y=(x+4)26(x+4)+9=x2+8x+166x24+9=x2+2x+1C_2: y = (x+4)^2 - 6(x+4) + 9 = x^2 + 8x + 16 - 6x - 24 + 9 = x^2 + 2x + 1
C1C_1C2C_2 の交点の xx 座標は
x26x+9=x2+2x+1x^2 - 6x + 9 = x^2 + 2x + 1
6x+9=2x+1-6x + 9 = 2x + 1
8=8x8 = 8x
x=1x = 1
よって、交点の xx 座標は 1 である。
DD の面積は
01((x26x+9)(x2+2x+1))dx=01(8x+8)dx=[4x2+8x]01=4(1)2+8(1)(4(0)2+8(0))=4+8=4\int_0^1 ((x^2 - 6x + 9) - (x^2 + 2x + 1)) dx = \int_0^1 (-8x + 8) dx = [-4x^2 + 8x]_0^1 = -4(1)^2 + 8(1) - (-4(0)^2 + 8(0)) = -4 + 8 = 4
l:y=4x+8l: y = -4x + 8
S1:S2=1:1S_1 : S_2 = 1 : 1 であるから、 S1=S2S_1 = S_2。なぜなら、直線lは区間[0,1][0,1]においてC1C_1C2C_2で囲まれた領域を2等分する。

3. 最終的な答え

(1) h(1)=4h(1) = 4, h(1)=4h'(1) = -4 であるから、ll の方程式は y=4x+8y = -4x + 8 である。
(2) C1C_1C2C_2 の交点の xx 座標は 11 である。0x10 \le x \le 1 の範囲において、C1C_1C2C_2 および yy 軸で囲まれた図形 DD の面積は 44 である。また、直線 ll によって DD を二つの部分に分けたとき、ll の上側にある部分の面積を S1S_1, ll の下側にある部分の面積を S2S_2 とすると S1:S2=1:1S_1 : S_2 = 1: 1 である。

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