関数 $y = x^2 + 6x + 5$ について、$a \le x \le a+2$ の範囲における最小値を求めよ。ここで、$a$ は定数である。

代数学二次関数最小値平方完成場合分け
2025/5/1

1. 問題の内容

関数 y=x2+6x+5y = x^2 + 6x + 5 について、axa+2a \le x \le a+2 の範囲における最小値を求めよ。ここで、aa は定数である。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成して、頂点の座標を求める。
y=x2+6x+5=(x2+6x+9)9+5=(x+3)24y = x^2 + 6x + 5 = (x^2 + 6x + 9) - 9 + 5 = (x+3)^2 - 4
よって、頂点の座標は (3,4)(-3, -4) である。軸は x=3x = -3 である。
次に、axa+2a \le x \le a+2 の範囲と軸 x=3x = -3 の位置関係によって場合分けを行う。
(i) a+2<3a+2 < -3 のとき、すなわち a<5a < -5 のとき
区間 axa+2a \le x \le a+2 は軸よりも右側にある。このとき、最小値は x=a+2x = a+2 のときに取る。
最小値は、
y=(a+2)2+6(a+2)+5=a2+4a+4+6a+12+5=a2+10a+21y = (a+2)^2 + 6(a+2) + 5 = a^2 + 4a + 4 + 6a + 12 + 5 = a^2 + 10a + 21
(ii) a3a+2a \le -3 \le a+2 のとき、すなわち 5a3-5 \le a \le -3 のとき
区間 axa+2a \le x \le a+2 が軸を含む。このとき、最小値は頂点 x=3x = -3 のときに取る。
最小値は y=4y = -4
(iii) a>3a > -3 のとき
区間 axa+2a \le x \le a+2 は軸よりも左側にある。このとき、最小値は x=ax = a のときに取る。
最小値は、
y=a2+6a+5y = a^2 + 6a + 5
以上をまとめると、
- a<5a < -5 のとき、最小値は a2+10a+21a^2 + 10a + 21
- 5a3-5 \le a \le -3 のとき、最小値は 4-4
- a>3a > -3 のとき、最小値は a2+6a+5a^2 + 6a + 5

3. 最終的な答え

- a<5a < -5 のとき、a2+10a+21a^2 + 10a + 21
- 5a3-5 \le a \le -3 のとき、4-4
- a>3a > -3 のとき、a2+6a+5a^2 + 6a + 5

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