与えられたベクトル $\vec{a} = \begin{pmatrix} 2 \\ 4 \\ 6 \end{pmatrix}$, $\vec{b} = \begin{pmatrix} 4 \\ 5 \\ 6 \end{pmatrix}$, $\vec{c} = \begin{pmatrix} 7 \\ 8 \\ 9 \end{pmatrix}$ が一次独立か一次従属かを調べる。もし一次従属ならば、$\vec{a}$ を $\vec{b}$ と $\vec{c}$ の一次結合で表す。

代数学ベクトル一次独立一次従属一次結合線形代数連立一次方程式
2025/5/2

1. 問題の内容

与えられたベクトル a=(246)\vec{a} = \begin{pmatrix} 2 \\ 4 \\ 6 \end{pmatrix}, b=(456)\vec{b} = \begin{pmatrix} 4 \\ 5 \\ 6 \end{pmatrix}, c=(789)\vec{c} = \begin{pmatrix} 7 \\ 8 \\ 9 \end{pmatrix} が一次独立か一次従属かを調べる。もし一次従属ならば、a\vec{a}b\vec{b}c\vec{c} の一次結合で表す。

2. 解き方の手順

ベクトル a\vec{a}, b\vec{b}, c\vec{c} が一次従属であるかどうかを判定するために、スカラー xx, yy を用いて以下の式が成り立つかどうかを調べる。
xb+yc=ax\vec{b} + y\vec{c} = \vec{a}
これを成分ごとに書き出すと、以下の連立一次方程式を得る。
4x+7y=24x + 7y = 2
5x+8y=45x + 8y = 4
6x+9y=66x + 9y = 6
3番目の式を3で割ると、2x+3y=22x + 3y = 2 となる。
1番目の式 4x+7y=24x + 7y = 2 と 2番目の式 5x+8y=45x + 8y = 4 を解くことを試みる。
1番目の式を5倍、2番目の式を4倍すると、
20x+35y=1020x + 35y = 10
20x+32y=1620x + 32y = 16
上の式から下の式を引くと、
3y=63y = -6
したがって、y=2y = -2
4x+7(2)=24x + 7(-2) = 2
4x14=24x - 14 = 2
4x=164x = 16
x=4x = 4
ここで、x=4x = 4, y=2y = -2 が3番目の式 6x+9y=66x + 9y = 6 も満たすかどうかを確認する。
6(4)+9(2)=2418=66(4) + 9(-2) = 24 - 18 = 6
確かに満たす。
したがって、a=4b2c\vec{a} = 4\vec{b} - 2\vec{c} が成り立つ。

3. 最終的な答え

ベクトル a\vec{a}, b\vec{b}, c\vec{c} は一次従属であり、a\vec{a}b\vec{b}c\vec{c} の一次結合で a=4b2c\vec{a} = 4\vec{b} - 2\vec{c} と表せる。

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