一辺の長さが1の正四面体OABCにおいて、辺OBを2:1に内分する点をD、辺OCの中点をE、辺BCの中点をFとする。線分DEと線分OFの交点をGとするとき、線分OGの長さと線分AGの長さを求めよ。

幾何学空間ベクトル正四面体内分点ベクトル線分の長さ
2025/5/2

1. 問題の内容

一辺の長さが1の正四面体OABCにおいて、辺OBを2:1に内分する点をD、辺OCの中点をE、辺BCの中点をFとする。線分DEと線分OFの交点をGとするとき、線分OGの長さと線分AGの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 線分OGの長さを求める。
OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OC=c\vec{OC} = \vec{c}とする。
OG=kOF\vec{OG} = k \vec{OF} (kは実数)とする。
OF=OB+OC2=b+c2\vec{OF} = \frac{\vec{OB} + \vec{OC}}{2} = \frac{\vec{b} + \vec{c}}{2}
よって、
OG=k(b+c2)=k2b+k2c\vec{OG} = k (\frac{\vec{b} + \vec{c}}{2}) = \frac{k}{2} \vec{b} + \frac{k}{2} \vec{c} ...①
また、DG : GE = l : (1-l)とすると、
OG=(1l)OD+lOE\vec{OG} = (1-l)\vec{OD} + l\vec{OE}
OD=23OB=23b\vec{OD} = \frac{2}{3}\vec{OB} = \frac{2}{3}\vec{b}
OE=12OC=12c\vec{OE} = \frac{1}{2}\vec{OC} = \frac{1}{2}\vec{c}
よって、
OG=(1l)23b+l12c=23(1l)b+l2c\vec{OG} = (1-l)\frac{2}{3}\vec{b} + l\frac{1}{2}\vec{c} = \frac{2}{3}(1-l)\vec{b} + \frac{l}{2}\vec{c} ...②
b0\vec{b} \neq \vec{0}, c0\vec{c} \neq \vec{0}で、b\vec{b}c\vec{c}は平行ではないから、OG\vec{OG}b\vec{b}, c\vec{c}を用いて表した方法はただ1通りである。
よって、①、②より
k2=23(1l)\frac{k}{2} = \frac{2}{3}(1-l), k2=l2\frac{k}{2} = \frac{l}{2}
これを解いて、 l=47l = \frac{4}{7}, k=47k = \frac{4}{7}
よって、OG=47OF\vec{OG} = \frac{4}{7}\vec{OF}だから、
OG=47OFOG = \frac{4}{7}OF
OF=22OF = \frac{\sqrt{2}}{2} より、
OG=47×22=227OG = \frac{4}{7} \times \frac{\sqrt{2}}{2} = \frac{2\sqrt{2}}{7}
(2) 線分AGの長さを求める。
AG2=OGOA2|\vec{AG}|^2 = |\vec{OG} - \vec{OA}|^2
OGOA2=47b+c2a2|\vec{OG} - \vec{OA}|^2 = |\frac{4}{7} \cdot \frac{\vec{b} + \vec{c}}{2} - \vec{a}|^2
=27b+27ca2= |\frac{2}{7}\vec{b} + \frac{2}{7}\vec{c} - \vec{a}|^2
=(27)2b2+(27)2c2+a2+2(27)(27)bc+2(27)(1)ba+2(27)(1)ca= (\frac{2}{7})^2|\vec{b}|^2 + (\frac{2}{7})^2|\vec{c}|^2 + |\vec{a}|^2 + 2(\frac{2}{7})(\frac{2}{7})\vec{b} \cdot \vec{c} + 2(\frac{2}{7})(-1)\vec{b} \cdot \vec{a} + 2(\frac{2}{7})(-1)\vec{c} \cdot \vec{a}
=449(1)+449(1)+1+849×1247×1247×12= \frac{4}{49}(1) + \frac{4}{49}(1) + 1 + \frac{8}{49} \times \frac{1}{2} - \frac{4}{7} \times \frac{1}{2} - \frac{4}{7} \times \frac{1}{2}
=449+449+1+4492727= \frac{4}{49} + \frac{4}{49} + 1 + \frac{4}{49} - \frac{2}{7} - \frac{2}{7}
=1249+147=1249+49492849=3349= \frac{12}{49} + 1 - \frac{4}{7} = \frac{12}{49} + \frac{49}{49} - \frac{28}{49} = \frac{33}{49}
AG=3349=337|\vec{AG}| = \sqrt{\frac{33}{49}} = \frac{\sqrt{33}}{7}

3. 最終的な答え

(1) 線分OGの長さ: 227\frac{2\sqrt{2}}{7}
(2) 線分AGの長さ: 337\frac{\sqrt{33}}{7}

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