半径5の円O上に点A, Bがあり、$AB=6$である。円O上にA, Bと異なる点Cをとる。 (i) $\sin{\angle ACB}$を求めよ。また、点Cを$\angle ACB$が鈍角となるようにとるとき、$\cos{\angle ACB}$を求めよ。 (ii) 点Cを$\triangle ABC$の面積が最大となるようにとる。点Cから直線ABに垂線を下ろし、ABとの交点をDとするとき、$\tan{\angle OAD}$を求めよ。また、$\triangle ABC$の面積を求めよ。

幾何学円周角三角比余弦定理面積
2025/5/3

1. 問題の内容

半径5の円O上に点A, Bがあり、AB=6AB=6である。円O上にA, Bと異なる点Cをとる。
(i) sinACB\sin{\angle ACB}を求めよ。また、点CをACB\angle ACBが鈍角となるようにとるとき、cosACB\cos{\angle ACB}を求めよ。
(ii) 点CをABC\triangle ABCの面積が最大となるようにとる。点Cから直線ABに垂線を下ろし、ABとの交点をDとするとき、tanOAD\tan{\angle OAD}を求めよ。また、ABC\triangle ABCの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(i)
OAB\triangle OABにおいて、余弦定理より
cosAOB=52+5262255=503650=1450=725\cos{\angle AOB} = \frac{5^2 + 5^2 - 6^2}{2 \cdot 5 \cdot 5} = \frac{50 - 36}{50} = \frac{14}{50} = \frac{7}{25}
AOB=2ACB\angle AOB = 2 \angle ACB (中心角と円周角の関係)より、ACB\angle ACBが鋭角のとき、
sinACB=sinAOB2=1cosAOB2=17252=1850=925=35\sin{\angle ACB} = \sin{\frac{\angle AOB}{2}} = \sqrt{\frac{1-\cos{\angle AOB}}{2}} = \sqrt{\frac{1-\frac{7}{25}}{2}} = \sqrt{\frac{18}{50}} = \sqrt{\frac{9}{25}} = \frac{3}{5}
ACB\angle ACBが鈍角のとき、ACB=180AOB2\angle ACB = 180^\circ - \frac{\angle AOB}{2}であるから、
sinACB=sin(180AOB2)=sinAOB2=35\sin{\angle ACB} = \sin{(180^\circ - \frac{\angle AOB}{2})} = \sin{\frac{\angle AOB}{2}} = \frac{3}{5}
ACB\angle ACBが鈍角のとき、cosACB=1sin2ACB=1(35)2=1925=1625=45\cos{\angle ACB} = - \sqrt{1-\sin^2{\angle ACB}} = -\sqrt{1 - (\frac{3}{5})^2} = -\sqrt{1-\frac{9}{25}} = -\sqrt{\frac{16}{25}} = -\frac{4}{5}
(ii)
ABC\triangle ABCの面積が最大となるのは、点Cから直線ABまでの距離が最大となるときである。
このとき、直線OCは直線ABに垂直となる。
OAD\triangle OADにおいて、ODは5232=4\sqrt{5^2 - 3^2} = 4
OA=5OA = 5, AD=3AD = 3, OD=4OD = 4
tanOAD=ODAD=43\tan{\angle OAD} = \frac{OD}{AD} = \frac{4}{3}
ABC\triangle ABCの面積は、12×AB×CD\frac{1}{2} \times AB \times CDで計算される。
CDはOD+OC=4+5=9OD+OC=4+5=9となる。
したがって、ABC\triangle ABCの面積は12×6×9=27\frac{1}{2} \times 6 \times 9 = 27

3. 最終的な答え

sinACB=35\sin{\angle ACB} = \frac{3}{5}
cosACB=45\cos{\angle ACB} = -\frac{4}{5}
tanOAD=43\tan{\angle OAD} = \frac{4}{3}
ABC\triangle ABCの面積 = 27

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