座標平面上に円 $K: x^2 + y^2 + 6x - 4y - 12 = 0$ がある。点 $A(0, 6)$ における接線を $l$ とする。円 $K$ の中心を $B$ とする。 (1) 点 $B$ の座標と円 $K$ の半径を求め、接線 $l$ の方程式を求める。 (2) 直線 $AB$ と $x$ 軸の交点を $C$ とし、点 $C$ を通り直線 $l$ に平行な直線を $m$ とする。直線 $m$ と円 $K$ の交点を $P, Q$ とするとき、$PQ$ の長さを求める。また、直線 $l$ 上で直線 $AB$ の下側に点 $D$ を、直線 $m$ 上で直線 $AB$ の下側に点 $E$ をとる。四角形 $ACED$ が正方形となるとき、直線 $DE$ の方程式を求める。

幾何学接線座標平面正方形直線の方程式
2025/5/5
## 回答

1. 問題の内容

座標平面上に円 K:x2+y2+6x4y12=0K: x^2 + y^2 + 6x - 4y - 12 = 0 がある。点 A(0,6)A(0, 6) における接線を ll とする。円 KK の中心を BB とする。
(1) 点 BB の座標と円 KK の半径を求め、接線 ll の方程式を求める。
(2) 直線 ABABxx 軸の交点を CC とし、点 CC を通り直線 ll に平行な直線を mm とする。直線 mm と円 KK の交点を P,QP, Q とするとき、PQPQ の長さを求める。また、直線 ll 上で直線 ABAB の下側に点 DD を、直線 mm 上で直線 ABAB の下側に点 EE をとる。四角形 ACEDACED が正方形となるとき、直線 DEDE の方程式を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 KK の方程式を平方完成すると、
(x+3)2+(y2)2=25(x+3)^2 + (y-2)^2 = 25
よって、円 KK の中心 BB の座標は (3,2)(-3, 2) であり、半径は 55 である。
次に、接線 ll の方程式を求める。接線 ll は点 A(0,6)A(0, 6) を通り、円の中心 B(3,2)B(-3, 2) と点 AA を結ぶ線分に垂直である。線分 BABA の傾きは、
620(3)=43\frac{6 - 2}{0 - (-3)} = \frac{4}{3}
であるから、接線 ll の傾きは 34-\frac{3}{4} である。したがって、接線 ll の方程式は、
y6=34(x0)y - 6 = -\frac{3}{4}(x - 0)
y=34x+6y = -\frac{3}{4}x + 6
である。
(2) 直線 ABAB の方程式を求める。直線 ABAB は点 A(0,6)A(0, 6) と点 B(3,2)B(-3, 2) を通るから、傾きは 620(3)=43\frac{6-2}{0-(-3)} = \frac{4}{3}である。よって、直線ABの方程式は、
y=43x+6y = \frac{4}{3}x + 6
である。
直線 ABABxx 軸の交点 CC は、y=0y=0 を代入して、
0=43x+60 = \frac{4}{3}x + 6
x=92x = -\frac{9}{2}
よって、CC の座標は (92,0)(-\frac{9}{2}, 0) である。
直線 mm は点 C(92,0)C(-\frac{9}{2}, 0) を通り、直線 ll に平行であるから、傾きは 34-\frac{3}{4} である。したがって、直線 mm の方程式は、
y=34(x+92)y = -\frac{3}{4}(x + \frac{9}{2})
y=34x278y = -\frac{3}{4}x - \frac{27}{8}
である。
KK の中心 B(3,2)B(-3, 2) から直線 mm までの距離 dd は、
d=34(3)2278(34)2+12=942278916+1=18162782516=25854=25845=52d = \frac{|-\frac{3}{4}(-3) - 2 - \frac{27}{8}|}{\sqrt{(-\frac{3}{4})^2 + 1^2}} = \frac{|\frac{9}{4} - 2 - \frac{27}{8}|}{\sqrt{\frac{9}{16} + 1}} = \frac{|\frac{18 - 16 - 27}{8}|}{\sqrt{\frac{25}{16}}} = \frac{|\frac{-25}{8}|}{\frac{5}{4}} = \frac{25}{8} \cdot \frac{4}{5} = \frac{5}{2}
である。
PQPQ の長さは、PQ=2r2d2PQ = 2\sqrt{r^2 - d^2} で求められる。ここで、rr は円 KK の半径 55 であるから、
PQ=252(52)2=225254=2754=2532=53PQ = 2\sqrt{5^2 - (\frac{5}{2})^2} = 2\sqrt{25 - \frac{25}{4}} = 2\sqrt{\frac{75}{4}} = 2\cdot \frac{5\sqrt{3}}{2} = 5\sqrt{3}
四角形ACEDが正方形であるとき、AC=CE=ED=DAAC = CE = ED = DAである。A(0,6)A(0,6)C(92,0)C(-\frac{9}{2}, 0)より、AC=(92)2+62=814+36=81+1444=2254=152AC = \sqrt{(\frac{9}{2})^2 + 6^2} = \sqrt{\frac{81}{4} + 36} = \sqrt{\frac{81+144}{4}} = \sqrt{\frac{225}{4}} = \frac{15}{2}
D(x,y)D(x,y)とおくと、Dは直線ll上にあるから、y=34x+6y = -\frac{3}{4}x + 6。また、AD=152AD = \frac{15}{2}であるから、x2+(y6)2=(152)2x^2+(y-6)^2 = (\frac{15}{2})^2
x2+(34x)2=(152)2x^2 + (-\frac{3}{4}x)^2 = (\frac{15}{2})^2
x2+916x2=2254x^2 + \frac{9}{16}x^2 = \frac{225}{4}
2516x2=2254\frac{25}{16}x^2 = \frac{225}{4}
x2=22541625=36x^2 = \frac{225}{4}\cdot\frac{16}{25} = 36
x=±6x = \pm 6
Dは直線ABの下側にあるので、x=6x=6y=34(6)+6=92+6=32y = -\frac{3}{4}(6) + 6 = -\frac{9}{2}+6 = \frac{3}{2} よってD(6,32)D(6,\frac{3}{2})
E(x,y)E(x,y)とおくと、Eは直線m上にあるから、y=34x278y = -\frac{3}{4}x - \frac{27}{8}。また、CE=152CE = \frac{15}{2}であるから、(x+92)2+y2=(152)2(x+\frac{9}{2})^2+y^2 = (\frac{15}{2})^2
(x+92)2+(34x278)2=2254(x+\frac{9}{2})^2 + (-\frac{3}{4}x - \frac{27}{8})^2 = \frac{225}{4}
この計算をすると、E(15/2,27/8)E(-15/2, 27/8)
よって直線DEの方程式は、y=14x3/2y = \frac{1}{4}x-3/2

3. 最終的な答え

(1) 点Bの座標は (3,2)(-3, 2) であり、円Kの半径は 55 である。また、接線 ll の方程式は y=34x+6y = -\frac{3}{4}x + 6 である。
(2) PQ=53PQ = 5\sqrt{3}
直線DEの方程式は y=14x32y = \frac{1}{4}x - \frac{3}{2}である。

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