$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $1:2$ に内分する点を $M$ とし、辺 $OB$ を $3:2$ に内分する点を $N$ とする。線分 $AN$ と線分 $BM$ の交点を $P$ とし、直線 $OP$ と辺 $AB$ の交点を $Q$ とする。$\overrightarrow{OA} = \vec{a}$、$\overrightarrow{OB} = \vec{b}$ とおくとき、$\overrightarrow{OP}$ および $\overrightarrow{OQ}$ を $\vec{a}$、$\vec{b}$ を用いて表せ。

幾何学ベクトル内分点交点一次独立平面ベクトル
2025/6/16

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA1:21:2 に内分する点を MM とし、辺 OBOB3:23:2 に内分する点を NN とする。線分 ANAN と線分 BMBM の交点を PP とし、直線 OPOP と辺 ABAB の交点を QQ とする。OA=a\overrightarrow{OA} = \vec{a}OB=b\overrightarrow{OB} = \vec{b} とおくとき、OP\overrightarrow{OP} および OQ\overrightarrow{OQ}a\vec{a}b\vec{b} を用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1) OP\overrightarrow{OP} について:
PP は線分 ANAN 上にあるので、実数 ss を用いて
OP=(1s)OA+sON=(1s)a+s35b\overrightarrow{OP} = (1-s)\overrightarrow{OA} + s\overrightarrow{ON} = (1-s)\vec{a} + s\frac{3}{5}\vec{b}
と表せる。
PP は線分 BMBM 上にあるので、実数 tt を用いて
OP=tOM+(1t)OB=t13a+(1t)b\overrightarrow{OP} = t\overrightarrow{OM} + (1-t)\overrightarrow{OB} = t\frac{1}{3}\vec{a} + (1-t)\vec{b}
と表せる。
したがって、
(1s)a+35sb=13ta+(1t)b(1-s)\vec{a} + \frac{3}{5}s\vec{b} = \frac{1}{3}t\vec{a} + (1-t)\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、
1s=13t1-s = \frac{1}{3}t
35s=1t\frac{3}{5}s = 1-t
この連立方程式を解く。
33s=t3 - 3s = t
35s=1(33s)=2+3s\frac{3}{5}s = 1 - (3-3s) = -2 + 3s
35s3s=2\frac{3}{5}s - 3s = -2
3155s=2\frac{3-15}{5}s = -2
125s=2-\frac{12}{5}s = -2
s=1012=56s = \frac{10}{12} = \frac{5}{6}
t=33s=3356=352=12t = 3 - 3s = 3 - 3\cdot\frac{5}{6} = 3 - \frac{5}{2} = \frac{1}{2}
よって、OP=(156)a+5635b=16a+12b\overrightarrow{OP} = (1-\frac{5}{6})\vec{a} + \frac{5}{6}\cdot\frac{3}{5}\vec{b} = \frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b}
または、OP=1213a+(112)b=16a+12b\overrightarrow{OP} = \frac{1}{2}\cdot\frac{1}{3}\vec{a} + (1-\frac{1}{2})\vec{b} = \frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b}
(2) OQ\overrightarrow{OQ} について:
QQ は直線 OPOP 上にあるので、実数 kk を用いて
OQ=kOP=k(16a+12b)=k6a+k2b\overrightarrow{OQ} = k\overrightarrow{OP} = k(\frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b}) = \frac{k}{6}\vec{a} + \frac{k}{2}\vec{b}
と表せる。
QQ は直線 ABAB 上にあるので、実数 uu を用いて
OQ=(1u)OA+uOB=(1u)a+ub\overrightarrow{OQ} = (1-u)\overrightarrow{OA} + u\overrightarrow{OB} = (1-u)\vec{a} + u\vec{b}
と表せる。
したがって、
k6a+k2b=(1u)a+ub\frac{k}{6}\vec{a} + \frac{k}{2}\vec{b} = (1-u)\vec{a} + u\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、
k6=1u\frac{k}{6} = 1-u
k2=u\frac{k}{2} = u
この連立方程式を解く。
k6=1k2\frac{k}{6} = 1 - \frac{k}{2}
k6+3k6=1\frac{k}{6} + \frac{3k}{6} = 1
4k6=1\frac{4k}{6} = 1
k=64=32k = \frac{6}{4} = \frac{3}{2}
よって、OQ=32(16a+12b)=14a+34b\overrightarrow{OQ} = \frac{3}{2}(\frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b}) = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{3}{4}\vec{b}

3. 最終的な答え

OP=16a+12b\overrightarrow{OP} = \frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b}
OQ=14a+34b\overrightarrow{OQ} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{3}{4}\vec{b}

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