二つの二次不等式が与えられています。 (1) $x^2 - 2x - 8 < 0$ を解く。 (2) $x^2 + (4-a)x - 4a \geq 0$ を解く。 ここで、$a$ は実数の定数です。

代数学二次不等式因数分解不等式の解法実数
2025/3/18

1. 問題の内容

二つの二次不等式が与えられています。
(1) x22x8<0x^2 - 2x - 8 < 0 を解く。
(2) x2+(4a)x4a0x^2 + (4-a)x - 4a \geq 0 を解く。
ここで、aa は実数の定数です。

2. 解き方の手順

(1) 不等式 x22x8<0x^2 - 2x - 8 < 0 を解きます。
まず、左辺を因数分解します。
x22x8=(x4)(x+2)x^2 - 2x - 8 = (x-4)(x+2)
したがって、不等式は (x4)(x+2)<0(x-4)(x+2) < 0 となります。
この不等式が成り立つのは、x4x-4x+2x+2 の符号が異なるときです。
x4>0x-4 > 0 かつ x+2<0x+2 < 0 のとき、x>4x > 4 かつ x<2x < -2 となりますが、これはありえません。
x4<0x-4 < 0 かつ x+2>0x+2 > 0 のとき、x<4x < 4 かつ x>2x > -2 となり、 2<x<4-2 < x < 4 となります。
(2) 不等式 x2+(4a)x4a0x^2 + (4-a)x - 4a \geq 0 を解きます。
まず、左辺を因数分解します。
x2+(4a)x4a=(x+4)(xa)x^2 + (4-a)x - 4a = (x+4)(x-a)
したがって、不等式は (x+4)(xa)0(x+4)(x-a) \geq 0 となります。
この不等式が成り立つのは、x+4x+4xax-a の符号が同じときです。
(i) a>4a > -4 のとき、
x+40x+4 \geq 0 かつ xa0x-a \geq 0 のとき、x4x \geq -4 かつ xax \geq a となり、xax \geq a となります。
x+40x+4 \leq 0 かつ xa0x-a \leq 0 のとき、x4x \leq -4 かつ xax \leq a となり、x4x \leq -4 となります。
したがって、x4x \leq -4 または xax \geq a となります。
(ii) a=4a = -4 のとき、
(x+4)(x+4)0(x+4)(x+4) \geq 0 となり、(x+4)20(x+4)^2 \geq 0 となります。
これはすべての実数 xx に対して成り立ちます。
(iii) a<4a < -4 のとき、
x+40x+4 \geq 0 かつ xa0x-a \geq 0 のとき、x4x \geq -4 かつ xax \geq a となり、x4x \geq -4 となります。
x+40x+4 \leq 0 かつ xa0x-a \leq 0 のとき、x4x \leq -4 かつ xax \leq a となり、xax \leq a となります。
したがって、xax \leq a または x4x \geq -4 となります。

3. 最終的な答え

(1) 2<x<4-2 < x < 4
(2)
a>4a > -4 のとき、x4x \leq -4 または xax \geq a
a=4a = -4 のとき、すべての実数 xx
a<4a < -4 のとき、xax \leq a または x4x \geq -4

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