$x$ についての2次方程式 $x^2 - 2px + 2p + 1 = 0$ が異なる2つの実数解を持つとき、定数 $p$ の値の範囲を求める問題です。 (1) 2つの解がともに正 (2) 1つの解が正、他の解が負 (3) 2つの解がともに1より大きく5より小さい という3つの条件それぞれにおける、$p$ の範囲を求めます。

代数学二次方程式解の範囲判別式解と係数の関係
2025/5/6

1. 問題の内容

xx についての2次方程式 x22px+2p+1=0x^2 - 2px + 2p + 1 = 0 が異なる2つの実数解を持つとき、定数 pp の値の範囲を求める問題です。
(1) 2つの解がともに正
(2) 1つの解が正、他の解が負
(3) 2つの解がともに1より大きく5より小さい
という3つの条件それぞれにおける、pp の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次方程式が異なる2つの実数解を持つための条件を求めます。判別式を DD とすると、
D/4=p2(2p+1)>0D/4 = p^2 - (2p + 1) > 0
p22p1>0p^2 - 2p - 1 > 0
p=2±4+42=1±2p = \frac{2 \pm \sqrt{4 + 4}}{2} = 1 \pm \sqrt{2}
よって、p<12p < 1 - \sqrt{2} または p>1+2p > 1 + \sqrt{2}
(1) 2つの解がともに正である条件
解と係数の関係より、2つの解を α,β\alpha, \beta とすると、
α+β=2p>0\alpha + \beta = 2p > 0
αβ=2p+1>0\alpha \beta = 2p + 1 > 0
これらより、p>0p > 0 かつ p>12p > -\frac{1}{2}なので、p>0p > 0
さらに、判別式の条件より、p>1+2p > 1 + \sqrt{2}
(2) 1つの解が正、他の解が負である条件
αβ=2p+1<0\alpha \beta = 2p + 1 < 0
p<12p < -\frac{1}{2}
判別式の条件より、p<12p < 1 - \sqrt{2}
よって、p<12p < -\frac{1}{2}
(3) 2つの解がともに1より大きく5より小さい条件
f(x)=x22px+2p+1f(x) = x^2 - 2px + 2p + 1 とおく。
f(1)>0f(1) > 0 かつ f(5)>0f(5) > 0 かつ 1<p<51 < p < 5 であればよい。
x=px=p
f(1)=12p+2p+1=2>0f(1) = 1 - 2p + 2p + 1 = 2 > 0 (常に成立)
f(5)=2510p+2p+1=268p>0f(5) = 25 - 10p + 2p + 1 = 26 - 8p > 0
8p<268p < 26
p<134=3.25p < \frac{13}{4} = 3.25
判別式の条件、1<p<51 < p < 5p<134p < \frac{13}{4} より
1+2<p<1341 + \sqrt{2} < p < \frac{13}{4}
1+22.4141 + \sqrt{2} \approx 2.414 なので、1+2<p<1341 + \sqrt{2} < p < \frac{13}{4}

3. 最終的な答え

(1) p>1+2p > 1 + \sqrt{2}
(2) p<12p < -\frac{1}{2}
(3) 1+2<p<1341 + \sqrt{2} < p < \frac{13}{4}

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