2次方程式 $x^2 - 2(m-3)x + 4m = 0$ が与えられた条件を満たすような異なる2つの解を持つように、定数 $m$ の値の範囲を求める問題です。ここでは、(2) 2つとも負の場合と(3) 異符号の場合について考えます。

代数学二次方程式解の条件判別式解の符号
2025/5/6

1. 問題の内容

2次方程式 x22(m3)x+4m=0x^2 - 2(m-3)x + 4m = 0 が与えられた条件を満たすような異なる2つの解を持つように、定数 mm の値の範囲を求める問題です。ここでは、(2) 2つとも負の場合と(3) 異符号の場合について考えます。

2. 解き方の手順

2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 が異なる2つの実数解 α\alphaβ\beta を持つとき、以下の条件が成り立ちます。
* 判別式 D=b24ac>0D = b^2 - 4ac > 0
* α+β=ba\alpha + \beta = -\frac{b}{a}
* αβ=ca\alpha \beta = \frac{c}{a}
与えられた2次方程式 x22(m3)x+4m=0x^2 - 2(m-3)x + 4m = 0 について、
a=1a = 1, b=2(m3)b = -2(m-3), c=4mc = 4m となります。
まず、判別式 D>0D > 0 より、
D=(2(m3))24(1)(4m)>0D = (-2(m-3))^2 - 4(1)(4m) > 0
4(m26m+9)16m>04(m^2 - 6m + 9) - 16m > 0
4m224m+3616m>04m^2 - 24m + 36 - 16m > 0
4m240m+36>04m^2 - 40m + 36 > 0
m210m+9>0m^2 - 10m + 9 > 0
(m1)(m9)>0(m-1)(m-9) > 0
よって、m<1m < 1 または m>9m > 9
次に、(2) 2つとも負の場合を考えます。
異なる2つの負の解を持つ条件は、
* D>0D > 0
* α+β<0\alpha + \beta < 0
* αβ>0\alpha \beta > 0
D>0D > 0 は既に m<1m < 1 または m>9m > 9 で求めました。
α+β=2(m3)1=2(m3)<0\alpha + \beta = -\frac{-2(m-3)}{1} = 2(m-3) < 0
m3<0m-3 < 0
m<3m < 3
αβ=4m1=4m>0\alpha \beta = \frac{4m}{1} = 4m > 0
m>0m > 0
これらの条件を全て満たす mm の範囲は、0<m<10 < m < 1 となります。
次に、(3) 異符号の場合を考えます。
異なる2つの解が異符号である条件は、
* D>0D > 0
* αβ<0\alpha \beta < 0
D>0D > 0 は既に m<1m < 1 または m>9m > 9 で求めました。
αβ=4m1=4m<0\alpha \beta = \frac{4m}{1} = 4m < 0
m<0m < 0
これらの条件を全て満たす mm の範囲は、m<0m < 0 となります。

3. 最終的な答え

(2) 2つとも負の場合: 0<m<10 < m < 1
(3) 異符号の場合: m<0m < 0

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