問題11:$\frac{2}{\sqrt{3}-1}$ の整数の部分を $a$, 小数の部分を $b$ とするとき、$a$ と $b$ の値を求めよ。 問題12:$\sqrt{5}$ と $\sqrt{2} + \sqrt{3}$ は等しくないことを説明せよ。

代数学平方根有理化大小比較無理数
2025/5/6

1. 問題の内容

問題11:231\frac{2}{\sqrt{3}-1} の整数の部分を aa, 小数の部分を bb とするとき、aabb の値を求めよ。
問題12:5\sqrt{5}2+3\sqrt{2} + \sqrt{3} は等しくないことを説明せよ。

2. 解き方の手順

問題11:
まず、231\frac{2}{\sqrt{3}-1} を有理化する。分母と分子に 3+1\sqrt{3}+1 をかける。
231=2(3+1)(31)(3+1)=2(3+1)31=2(3+1)2=3+1\frac{2}{\sqrt{3}-1} = \frac{2(\sqrt{3}+1)}{(\sqrt{3}-1)(\sqrt{3}+1)} = \frac{2(\sqrt{3}+1)}{3-1} = \frac{2(\sqrt{3}+1)}{2} = \sqrt{3}+1
3\sqrt{3} の近似値を求める。1<3<21 < \sqrt{3} < 2 である。より詳しく、1.7<3<1.81.7 < \sqrt{3} < 1.8 である。
したがって、1.7<3<1.81.7 < \sqrt{3} < 1.8 より、2.7<3+1<2.82.7 < \sqrt{3}+1 < 2.8 となる。
よって、整数の部分は a=2a=2 である。
小数の部分は b=(3+1)a=(3+1)2=31b = (\sqrt{3}+1) - a = (\sqrt{3}+1) - 2 = \sqrt{3} - 1 である。
問題12:
5\sqrt{5}2+3\sqrt{2} + \sqrt{3} の大小を比較するために、それぞれ2乗する。
(5)2=5(\sqrt{5})^2 = 5
(2+3)2=(2)2+2(2)(3)+(3)2=2+26+3=5+26(\sqrt{2}+\sqrt{3})^2 = (\sqrt{2})^2 + 2(\sqrt{2})(\sqrt{3}) + (\sqrt{3})^2 = 2 + 2\sqrt{6} + 3 = 5 + 2\sqrt{6}
5<5+265 < 5 + 2\sqrt{6} である。
したがって、(5)2<(2+3)2(\sqrt{5})^2 < (\sqrt{2}+\sqrt{3})^2 となる。
5>0\sqrt{5} > 0 かつ 2+3>0\sqrt{2}+\sqrt{3} > 0 なので、5<2+3\sqrt{5} < \sqrt{2}+\sqrt{3} である。
よって、5\sqrt{5}2+3\sqrt{2}+\sqrt{3} は等しくない。

3. 最終的な答え

問題11:
a=2a=2
b=31b=\sqrt{3}-1
問題12:
5<2+3\sqrt{5} < \sqrt{2} + \sqrt{3} であるため、5\sqrt{5}2+3\sqrt{2} + \sqrt{3} は等しくない。

「代数学」の関連問題

$n^3 - 7n + 9$ が素数となるような整数 $n$ を全て求める。

多項式整数の性質因数分解素数
2025/5/6

複素数 $(\sqrt{3} - i)^6$ を計算します。

複素数ド・モアブルの定理極形式計算
2025/5/6

$0 \leqq \alpha < \pi$ とする。$\cos 2\alpha = -\frac{1}{8}$ のとき、$\sin \alpha$, $\cos \alpha$, $\tan \al...

三角関数半角の公式倍角の公式三角比
2025/5/6

多項式 $P(x)$ を $x+2$ で割ると余りが $-9$、 $x-3$ で割ると余りが $1$ である。このとき、$P(x)$ を $x^2 - x - 6$ で割ったときの余りを求めよ。

多項式剰余の定理因数定理連立方程式
2025/5/6

$\sqrt{3} \sin \theta + 3 \cos \theta$ を $r \sin(\theta + \alpha)$ の形に変形します。ただし、$r>0$, $-\pi < \alph...

三角関数の合成三角関数三角比
2025/5/6

与えられた式 $-5(6x - 2y + 4)$ を展開し、簡略化すること。

展開分配法則多項式
2025/5/6

与えられた8つの式をそれぞれ展開する問題です。

式の展開多項式因数分解和と差の積
2025/5/6

問題は、式 $2(7x + 2y)$ を計算して簡単にすることです。

式の計算分配法則多項式
2025/5/6

2次関数 $y = ax^2 + bx + c$ のグラフが点 $(4, -4)$ を通り、$x = 2$ で最大値 $8$ をとるとき、定数 $a$, $b$, $c$ の値を求める。

二次関数最大値グラフ頂点
2025/5/6

$P(x) = 3x^4 - x^3 - 4x^2 - x + 3$ と $Q(x) = 3x^5 + 2x^4 - 5x^3 - 5x^2 + 2x + 3$ が与えられたとき、以下の問いに答えます...

多項式因数分解代数方程式相反方程式
2025/5/6