初項が55、公差が-3である等差数列$\{a_n\}$について、初項から第何項までの和が最大となるか、またその最大値を求めよ。

代数学等差数列数列の和最大値
2025/5/6

1. 問題の内容

初項が55、公差が-3である等差数列{an}\{a_n\}について、初項から第何項までの和が最大となるか、またその最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、一般項ana_nを求めます。等差数列の一般項は、初項をaa、公差をddとすると、an=a+(n1)da_n = a + (n-1)dで表されます。
この問題では、a=55a=55, d=3d=-3なので、
an=55+(n1)(3)=553n+3=583na_n = 55 + (n-1)(-3) = 55 - 3n + 3 = 58 - 3n
次に、ana_nが初めて負になるnnを求めます。
583n<058 - 3n < 0
3n>583n > 58
n>583=19.333...n > \frac{58}{3} = 19.333...
よって、a20a_{20}が初めて負の数になります。つまり、a19a_{19}までは正の数であり、a20a_{20}以降は負の数になります。したがって、初項から第19項までの和が最大になります。
次に、初項から第nn項までの和SnS_nを求めます。
等差数列の和の公式は、Sn=n2(a1+an)S_n = \frac{n}{2}(a_1 + a_n)です。
a1=55a_1 = 55, a19=583(19)=5857=1a_{19} = 58 - 3(19) = 58 - 57 = 1
したがって、S19=192(55+1)=192(56)=19×28=532S_{19} = \frac{19}{2}(55 + 1) = \frac{19}{2}(56) = 19 \times 28 = 532

3. 最終的な答え

初項から第19項までの和が最大となり、その最大値は532です。

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