2次方程式 $x^2 + 2mx + 2m^2 - 5 = 0$ が異なる2つの実数解を持つとき、その2つの解がともに1より小さくなるような定数 $m$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次方程式解の範囲判別式解と係数の関係
2025/5/6

1. 問題の内容

2次方程式 x2+2mx+2m25=0x^2 + 2mx + 2m^2 - 5 = 0 が異なる2つの実数解を持つとき、その2つの解がともに1より小さくなるような定数 mm の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

2次方程式 x2+2mx+2m25=0x^2 + 2mx + 2m^2 - 5 = 0 の解を α\alpha, β\beta とします。α\alphaβ\beta が異なる2つの実数解であるためには、まず判別式 D>0D > 0 が必要です。さらに、α<1\alpha < 1 かつ β<1\beta < 1 である必要があります。言い換えると、次の条件を満たす必要があります。
(i) 判別式 D>0D > 0
(ii) (解と係数の関係から) α+β<2\alpha + \beta < 2
(iii) (α1)(β1)>0(\alpha - 1)(\beta - 1) > 0
(解と係数の関係を使わずに、) f(x)=x2+2mx+2m25f(x) = x^2 + 2mx + 2m^2 - 5 とおくと、f(1)>0f(1) > 0
(iv) 軸の位置が x<1x < 1 にある。m<1 -m < 1
(i) 判別式 D>0D > 0
D/4=m2(2m25)=m2+5>0D/4 = m^2 - (2m^2 - 5) = -m^2 + 5 > 0
m2<5m^2 < 5
5<m<5-\sqrt{5} < m < \sqrt{5}
(ii) 解と係数の関係より α+β=2m\alpha + \beta = -2m
2m<2-2m < 2
m>1m > -1
(iii) (α1)(β1)>0(\alpha - 1)(\beta - 1) > 0
αβ(α+β)+1>0\alpha \beta - (\alpha + \beta) + 1 > 0
解と係数の関係より αβ=2m25\alpha \beta = 2m^2 - 5
2m25(2m)+1>02m^2 - 5 - (-2m) + 1 > 0
2m2+2m4>02m^2 + 2m - 4 > 0
m2+m2>0m^2 + m - 2 > 0
(m+2)(m1)>0(m + 2)(m - 1) > 0
m<2m < -2 または m>1m > 1
(iv) 軸の位置が x<1x < 1 にある。軸は x=mx = -m であるから、 m<1-m < 1。したがって、 m>1m > -1
(i), (ii), (iii) をすべて満たす mm の範囲を求めます。
5<m<5-\sqrt{5} < m < \sqrt{5}m>1m > -1 より、1<m<5-1 < m < \sqrt{5}
さらに、m<2m < -2 または m>1m > 1 より、1<m<51 < m < \sqrt{5}

3. 最終的な答え

1<m<51 < m < \sqrt{5}

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