三角形ABCにおいて、AB=6, AC=8とする。 (1) 角BAC=90°の場合について、BCの長さ、外心OからAまでの距離AO、辺ACの中点MからBまでの距離BM、重心GからBまでの距離BG、内接円の半径、内心IからCまでの距離CIを求める。 (2) BC=4の場合について、辺AC上にAD=3となるように点Dを取り、三角形BCDの外接円と辺ABの交点Eについて、AEの長さ、DEの長さ、線分BDと線分CEの交点をFとするとき、EF/FCの値、三角形DEFの面積が三角形ABCの面積の何倍かを求める。

幾何学三角形三平方の定理外心重心内接円方べきの定理メネラウスの定理チェバの定理相似
2025/5/6

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=6, AC=8とする。
(1) 角BAC=90°の場合について、BCの長さ、外心OからAまでの距離AO、辺ACの中点MからBまでの距離BM、重心GからBまでの距離BG、内接円の半径、内心IからCまでの距離CIを求める。
(2) BC=4の場合について、辺AC上にAD=3となるように点Dを取り、三角形BCDの外接円と辺ABの交点Eについて、AEの長さ、DEの長さ、線分BDと線分CEの交点をFとするとき、EF/FCの値、三角形DEFの面積が三角形ABCの面積の何倍かを求める。

2. 解き方の手順

(1)
* ∠BAC=90°の直角三角形なので、三平方の定理より、BC=AB2+AC2=62+82=36+64=100=10BC = \sqrt{AB^2 + AC^2} = \sqrt{6^2 + 8^2} = \sqrt{36+64} = \sqrt{100} = 10
* 直角三角形の外心は斜辺の中点なので、AO=BC2=102=5AO = \frac{BC}{2} = \frac{10}{2} = 5
* AM=AC2=82=4AM = \frac{AC}{2} = \frac{8}{2} = 4。三平方の定理より、BM=AB2+AM2=62+42=36+16=52=213BM = \sqrt{AB^2 + AM^2} = \sqrt{6^2 + 4^2} = \sqrt{36+16} = \sqrt{52} = 2\sqrt{13}
* 重心は中線を2:1に内分するので、BG=23BM=23213=4133BG = \frac{2}{3}BM = \frac{2}{3} \cdot 2\sqrt{13} = \frac{4\sqrt{13}}{3}
* 直角三角形の内接円の半径は、r=AB+ACBC2=6+8102=42=2r = \frac{AB+AC-BC}{2} = \frac{6+8-10}{2} = \frac{4}{2} = 2
* 内心IからCまでの距離は、CI=r2+(ACr)2=22+(82)2=4+36=40=210CI = \sqrt{r^2 + (AC-r)^2} = \sqrt{2^2 + (8-2)^2} = \sqrt{4+36} = \sqrt{40} = 2\sqrt{10}
(2)
* 方べきの定理より、AEAB=ADACAE \cdot AB = AD \cdot ACAE6=38AE \cdot 6 = 3 \cdot 8AE=246=4AE = \frac{24}{6} = 4
* ADE\triangle ADEACB\triangle ACBは相似である. AD=3,AC=8AD=3, AC=8より相似比は38\frac{3}{8}.よってDECB=38\frac{DE}{CB} = \frac{3}{8}. BC=4BC=4なので、DE=384=32DE = \frac{3}{8} \cdot 4 = \frac{3}{2}
* メネラウスの定理をABC\triangle ABCと直線BFEBFEに適用すると、AEEBBDDCCFFA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{CF}{FA} = 1.よって4235CFFA=1\frac{4}{2} \cdot \frac{3}{5} \cdot \frac{CF}{FA} = 1. CFFA=56\frac{CF}{FA} = \frac{5}{6}
* チェバの定理をABC\triangle ABCと点FFに適用すると、ADDCCEEBBAAE=1\frac{AD}{DC} \cdot \frac{CE}{EB} \cdot \frac{BA}{AE} = 1.よって35CEEB64=1\frac{3}{5} \cdot \frac{CE}{EB} \cdot \frac{6}{4} = 1. CEEB=109\frac{CE}{EB} = \frac{10}{9}
* メネラウスの定理をACE\triangle ACEと直線BFDBFDに適用すると、ADDCCFFEEBBA=1\frac{AD}{DC} \cdot \frac{CF}{FE} \cdot \frac{EB}{BA} = 1.よって35CFFE26=1\frac{3}{5} \cdot \frac{CF}{FE} \cdot \frac{2}{6} = 1. CFFE=5\frac{CF}{FE} = 5よってEFFC=15\frac{EF}{FC} = \frac{1}{5}
* DEF\triangle DEFの面積は、ABC\triangle ABCの面積のADACAEAB=3846=14\frac{AD}{AC} \cdot \frac{AE}{AB} = \frac{3}{8} \cdot \frac{4}{6} = \frac{1}{4}

3. 最終的な答え

(1)
BC = 10
AO = 5
BM = 2132\sqrt{13}
BG = 4133\frac{4\sqrt{13}}{3}
内接円の半径 = 2
CI = 2102\sqrt{10}
(2)
AE = 4
DE = 32\frac{3}{2}
EF/FC = 15\frac{1}{5}
DEF\triangle DEFの面積はABC\triangle ABCの面積の14\frac{1}{4}

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